片付け

【気乗りしないこと7つ】その対策「ほんのちょっとだけ」手を付けてみる

2024/04/26
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

片付けや掃除や洗濯物をたたむ作業・・やりたくない、めんどくさいと思うことがあります。
その他にも、提出しなきゃならない書類の記入や、ちょっと込み入ったメールの返信など。
いつかやらなくちゃいけないけど緊急じゃない、それらは後回しになる代表選手です。
そして溜まりに溜まって後で困るのもアルアルです。
対策として「ほんのちょっとだけ」手を付けてみることをおすすめします。
「めんどくさい」と感じて気乗りしない7つの例と、その対策をお伝えします。

片付け

使った物を元に戻すのは億劫と感じる場合があります。
特にたくさんの物が散らかり放題になっているとげっそりしてしまいます。
全部元に戻すには一体どれくらいの時間と労力と気力を使うのか?
ついつい後回しにしたくなることの代表です。

【対策】
散らかり放題になってしまった場合は、どこかピンポイントだけ片付け始めます。
「テーブルの上だけ」「明らかなゴミだけ」「脱ぎ捨ててある服だけ」
あれもこれも手を出そうとせずに決めた物だけ片付けます。
すると、不思議と他のものも「やっておこうか」となる場合が多いです。

リビング掃除

掃除

掃除もめんどうくさいと感じる代表選手です。
掃除をかけて、拭き掃除もやって・・と、これから行うタスクを全部思い浮かべるとゴールが果てしなく遠く感じます。
体をたくさん使いますので、疲れている時は特にハードルが上がってしまいます。

【対策】
やはり掃除も少しだけ行うことをおすすめします。
簡単な掃除ややりやすい掃除をちょっとだけやることにして使う掃除用具を手にします。
私はコロコロをかけると勢いがつきます。
人によってはクイックルワイパーをかけるとかテーブルを拭く作業とかさまざまだと思います。
自分の一番取り掛かりやすい掃除に手を出すと良いです。

お風呂やトイレなどの水周り掃除

風呂掃除

お風呂掃除やトイレ掃除はやりたくない掃除の上位にランクインすることが多いです。
独立した場所+水を使う場所だから余計にめんどうに感じて、後回しになりやすいのでしょうね。

【対策】
お風呂は使った後に掃除をしております。使った後に掃除をする習慣になる前は抜けた髪の毛だけ処理していました。
髪を捨てる作業をするのは「その場所をキレイにする」感覚なので、掃除と関連づけやすくその流れで掃除もするようになりました。
トイレも似たような感じです。毎回ではありませんが、使ったついでに便器だけ拭くとか手洗いの場所だけ拭くとか。
また、トイレは吹き溜まりになりやすい場所なので、床にホコリが溜まりやすいです。
私はトイレットペーパーで床を乾拭きしてホコリを集めています。それなら労力もたいしてかからないし、いつも綺麗を保てますのでおすすめです。

洗濯物をたたむ

洗濯物をたたむ

干して乾いた洗濯物をたたむのがめんどうと感じる人も多いと思います。
大量にあるとそれだけ時間がかかってしまいますので、ますます億劫になります。

【対策】
たたむ手間があまりかからないかんたんなアイテムから始めるのはどうでしょうか?
靴下など折る回数が少ないものだと「1個終わる」のはすぐです。
そして次は少し手間の多いものと、だんだんたたみ方が複雑なものに進めます。
ハードルの低いものから手を付けるということです。

私は大量にあるとどうしても萎えてしまうので、洗濯は頻繁にしています。
洗う量が少なければ干す量もたたむ量も少ないので負担を感じなくて済みます。
また、干す順番はしまう順番にすることで、何も考えず頭は空っぽの状態で進めています。

食器洗い

食器洗い

美味しいごはんを食べてお腹いっぱい。その後に残る食器洗い。これもめんどうだと感じる方が多い家事です。
特に夜ごはんは食べ終わった後何もしないで翌朝に持ち越してしまうということもあります。
夜のうちに洗うか、明日の朝でも良いことにするか?朝起きた時にげんなりするのが嫌だなと感じる人は、夜のうちに洗っておきたいと思うでしょう。

【対策】
翌朝まで放置するかどうかで迷うなら、夜のうちにグラスだけ洗うというのも手です。
グラスを1個洗うことができれば、次はお皿、次はお茶碗、、と次々に洗い出せることが多いです。
人間には一度手を付けたらそれをやり続けるという行動パターンがあるからです。

処理すべき書類

書類

名前などを記入して提出するなど、処理が必要な書類もめんどうと感じる代表です。
期限まで余裕があるものについては、後回しになるナンバーワンと言っても過言ではないくらいです。

【対策】
封筒に入っている書類は、必ず封筒から出しておきます。
封筒に入ったままだと何の書類か忘れやすくなってしまいます。また確認するのも手間がかかります。

封筒から出したら、1行でもいいから記入します。この1行が大切です。
人の行動は今していることを続けようとする傾向があります。
これは先ほどまで述べている掃除等にも通じることです。
書類の記入も1行書くことで、2行目、3行目と続く場合が多いです。

メールの返信

メール

スマホやパソコンに届くメールの返信も億劫だと感じる場合が多いかもしれません。
LINEやメッセンジャーの返信は、比較的短文だし話し言葉のことが多いので気軽に返信しやすいです。
一方でメールの場合は、文章として送る場合が多いのでハードルが上がってしまうことがよくあります。

【対策】
メールの場合も書類の記入と同じように1行だけ入力するとよいです。
1行だけとりかかるとその先に進みやすくなります。
急ぎの返信でないのなら、何行か入力した後で少し時間を空けると、続きをやる時に誤字や脱字に気が付きやすくなります。
入力の途中で間違って送信してしまわないように、メモ機能などに下書きするのもおすすめです。

現状維持バイアスの活用

少し始める

現状維持バイアスという言葉があります。今の状態を長く続けようとする心理です。
いつも同じメニューを選んでしまうとか、いつも同じ席を選ぶなどは、現状維持バイアスが働いているからだそうです。

この考え方をあてはめると、今のんびりしている時は現状維持しようとして動き出しにくい、反対に動き出してさえしまえば続けやすくなると言えます。
めんどうと感じることもほんの少しだけ取り掛かることで、その状態を維持しようとなるわけです。「弾みがつく」などという感覚もありますね。
片付けや掃除ならその続きを、書類やメールなら2行目3行目と続けやすくなります。
ということで、全部やろうと一念発起するのではなく、まずはほんのちょっとだけ手を付けてみることをおすすめします。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

計算中