全出し

やっぱり全部出すことは大事!全出しのメリット3つ

2024/07/08
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

整理を行う時は、収納してある物を全部出すことをおすすめしております。
「全出し」ハードルが高いと感じることが多いかもしれません。
しかし、全部出すほうが整理を確実に進めることができますし、気づきも多いです。
全出しのメリットはいろいろありますが、私が思う3つを述べます。

量を把握できる

全部出す

全部出して床にずら~~っと並べると、量がわかります。
ほとんどの場合「自分が思っている以上に多い」と感じます。
それだけ、人はたくさんの物を持ちながら暮らしている、そしてツイツイ増えていきやすいことがわかります。
買ったけど忘れてしまっていた物が奥のほうからひょっこり出てくることもあります。
また、安かったから買っておいたなどで、ストックが必要以上に多くある場合も。
多いと感じたら減らす原動力にもなります。

また、物の量は、その人の暮らし方や収納できる枠によって変わりますが、「管理できる」ことが大前提です。
一旦全部出した物は、戻すか捨てるかの処理をします。
出すのも大変、戻すのも大変と、持て余すほどの量であれば、自分の管理できるキャパを超えているということです。
全部出した物を見て、それが自分の管理能力内なのかそうでないのかも確認できます。

手に取って見ることで状態も把握できる

全部出す

出す時は、物を持って移動します。手にする時に状態がわかります。
綺麗な物もあれば、状態があまり良くない物もあります。
「これ、いつ買ったものだろう?使っても大丈夫かな?」と思うこともあります。
手にした時に起こる感覚が、ポジティブなものかネガティブなものか?
ポジティブであれば今後も使おうという気持ちにもなりますし、ネガティブであれば使う可能性は低いかもしれません。

状態がよくない、また使おうという気持ちなれない物は処分の対象になります。
ただ、出しながら「捨てる・捨てない」を考え出すと、悩んで手が止まってしまいます。
出す時は取捨の判断はしないほうが良いです。

収納場所が空になるのでついでに掃除できる

全部出す

これも全部出す大きなメリットです。
収納場所は開け閉め・出し入れのたびにホコリやごみが入りますし、汚れもついてきます。
たくさん物が詰め込まれている場所は掃除がしにくい、というか掃除をしないままになりがちです。
全部出すと気づかなかった汚れを発見できることも多いです。

その気づいていなかった汚れは、自分が気にしていなかった暮らし方の現れでもあると言えます。
洗剤が液だれしていてベタベタになっている箇所があったのなら、洗剤を使う時に液だれさせてしまうような使い方をしていた。
あるいは、引き出しに髪の毛が落ちていたのなら、引き出しを開けっ放しにしていることが多かった、などです。

空っぽになって、何もどけずにサッと綺麗にできる。これはかなり快感です。
綺麗になった空間は、その後も綺麗に使おうという意識も働きます。

全部出すからこそ、改めて気づいたり考えたりできる

全部出す

普段は収納の中に収まっているモノ達。
全部出すと、量が把握できる、状態がわかる、掃除もできる。
そして「持ち方」や「使い方」について新たな気づきがあったり、考えるきっかけになります。
整理を始める時は、物を全部出して眺めてみましょう。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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