整理収納の目的

【なんのための整理収納?】気づかぬうちに見えなくなっていませんか?【3つの例】

2024/09/05
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

整理収納には【目的】があります。
「なんのために」行うのか?意識していなかったとしても、必ず何かしらの「こうなりたい」「こんな暮らしにしたい」があるはずです。
しかし、一生懸命にやっているうちに目的が見えなくなってしまったり、曖昧ゆえにどこに向かっているかわからない迷走状態になってしまうこともあります。
3つの例をご紹介します。

1.捨てることが目的になってしまっている

捨てる

整理の進め方はたくさんあります。進めていくと多くの場合、物の取捨選択の場面に遭遇します。
この時、捨てることにばかり重きをおいてしまうと、捨てることそのものが目的となってしまうことがあります。
そうすると「捨てさえすればそれでいい」と思ってやみくもに捨てまくってしまったり、反対に捨てられないという気持ちに陥って先に進めなくなってしまったりします。
捨てる捨てないに固執するのではなく、捨ててどうなりたいのか?捨てることによってどんな変化が起こるのかを見据えて進めることが大切です。

2.しまい込むことが目的になってしまっている

しまい込む

流行りの収納用品、シンデレラフィットなど、収納は作業のクライマックス的な場面です。
素敵な収納状態は見た目も良くてうっとりします。収納グッズを買うのも楽しい作業と感じる方が多いかもしれません。
しかし、しまうことばかりに意識が向くと、空間に収納グッズを綺麗に並べることがゴールになり、「使うための物」だということを忘れてしまいがちになります。
使わない物を一生懸命にしまい込んでも暮らしやすさにはつながりません。
むしろ、使わない物にじゃまされて、すぐに乱れてしまいます。

3.「ただなんとなく」で、動機が曖昧

曖昧

捨てることでもなく、しまうことでもなく、ただなんとなく「やらなくちゃ」「やった方がいいような気がして」と取り掛かるような曖昧な状態。
「自分の暮らしがどうありたいのか」をイメージができていないことが多く、ただなんとなく新しい収納用品を買ってみたり、物の置き場所を変えてみたりするだけになってしまいます。
「なんのために行うのか?」を明確にしましょう。
整理収納することによって暮らしにどんなメリットをもたらすのか、日々の暮らしの「良いこと」でもいいし、部屋の中のビジュアルでもいいです。
「こんな風に暮らしたい」を思い描いて始めると良いです。

目的を明確にして目標を立て、やることを決める

書類整理

例えば、書類整理なら、「書類を整理しよう~」だけでは非常に曖昧です。
目的→「書類を探さずに、すぐ見つけられるようにするため」
目標→「テーブルの上の山積みの書類を整理収納する」
やること→「不要な書類は処分し、必要な書類は仕分けしてフォルダーに収め見出しを付ける」
と言った具合です。
目的と目標をはっきりすると、そのために何をするのかも見えてきます。

この記事を書いたのは・・

渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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