【不安がストックを増やす!】増えやすい日用品の例
ひとつあれば事足りる物でも、予備として複数ストックしておくこともあります。
せいぜい2つか3つあれば足りるのに、それをはるかに上回る数、10個20個と持つ人も少なくありません。
ちょうど良いストックの数は暮らし方によって変わりますので、一概に「これは何個」とは言えません。
しかし、持ち主の不安な気持ちから、ストックが増えていくのであれば注意が必要です。
タオル
家に「タオル」と名のつくものは果たして一体何枚あるでしょうか?
バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオル、トイレ用タオル、お客様用タオル、大量にこぼしてしまった時に拭き取るための古タオル・・。
洗面所、台所、クローゼット、物入、あらゆるところにタオルが収められていることが多いです。
それぞれ使う目的はあるのだと思いますが、問題はその数です。数が多いとどうしても収めるためにより広い空間が必要になります。
いつも使うバスタオルであれば、毎日1人1枚使って2日に1度の洗濯頻度であれば、1人につき2枚か3枚あれば足ります。しかし、たまたま足りなくなって困ったことがあった場合、その後は4枚5枚と多めに備えるようになることが多いです。
すると、それに連動するかのように、フェイスタオルやハンドタオルの数も底上げされていきます。
タオルが多過ぎて、洗面所の棚にタオルしか入っていないというご家庭も少なくないです。
サラダ油
普段は炒め物に使う油ですが、揚げ物をする時は一度にたくさん使います。
たまたま短い間に続けて揚げ物をした場合、消費量が急激に増えます。
そうすると危機感を感じて、1本のストックが2本3本と増えます。特売が重なった場合はたくさん買うことも多いです。
一度2本3本のストックにすると、その後は2本3本が当たり前になって、1本しか残っていないと「もうない」「大変だ」と切迫感を覚えるようになってしまいます。
今まで1本だったストックが2本3本になるということは、収納場所も2倍3倍必要になります。
常備薬
いつ必要になるかわからないのが薬です。
風邪薬や痛み止め、胃薬などたくさんの種類があります。
症状に合わせて使い分けることが多いです。また年齢等によって使い分けることもあるかもしれません。
その備えもいつ必要になるかわからないし、必要な時に限ってその薬が家にないということもあるかもしれません。
するとその後は、今まで備えていなかった薬も常備するようになります。
ドラッグストアの薬を全部買い占めるくらいの種類を持つまで安心できなくなってしまうかもしれません。
「不安」がストックを増やす
一度でも困った経験をしたり、困った人の話を聞くと不安になります。
困りたくないから、過剰に備えてしまうようになります。
不安から備える場合、数はどんどん増えていってしまうことが多いです。
調味料、日用雑貨、衣類、リネン類、あらゆるものに当てはまります。
不安がエスカレートして大量にストックすると、物であふれかえって暮らしにくくなってしまいます。
自分は何に不安を感じるのか、安心と思える数や量はどれくらいか?自分の「安心な状態」をまず知ることが大切です。
この記事を書いたのは・・
渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。