
思い出品の片付けで、自分らしさを取り戻す。 〜家族とわたしの“ときめく”これからのために〜
こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。
築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。
ある日、子どもの描いた絵や昔の手紙を片付けようとして、ふと手が止まる。
そんな経験、ありませんか?
「これは捨てられないな…」
「でも、このままだと収納がパンパン…」
「私って、片付けられない人間なのかな」
そう思ってしまう人も多いのですが、実は、思い出品が片付けられないのは悪いことではありません。
それだけ、ご自身が人との関わりや、過去の経験を大切にしてきた証だからです。
今回は『思い出品』の片付けについてお伝えします。
思い出品は、片付けの“最終章”
こんまりメソッドでは、片付けを「モノのカテゴリごと」に進めていきます。
順番は、
1、衣類
2、本
3、書類
4、小物
5、思い出品
と決まっており、思い出品は一番最後に取りかかるとされています。
これは、「ときめき」でモノを選ぶ感覚をしっかり磨いてからでないと、感情の詰まったものに正直に向き合えないからです。
衣類→本類→書類→小物の片付けを通して「今の自分が本当にときめくもの」を見つける力がついてくると、自然と“過去の自分”とも優しく向き合えるようになります。
思い出品の片付けステップ
① すべてを一箇所に集める
まずは、家のあちこちに点在している思い出品(アルバム、手紙、子どもの作品、昔の趣味のグッズなど)を、一箇所に集めます。
② 一つひとつ、手に取って「ときめくか?」を感じる
過去の思い出に浸っても構いません。でも、今の自分が「これは持っていたい」と思えるかどうかを感じてください。
懐かしさではなく、今の自分に力をくれるかがポイントです。
思い出品に触れた時、笑顔になるエピソードのもの(ときめくもの)を積極的に残しましょう。
もらったものだから残さなければなどの思いは不要です。衣類→本類→書類→小物まで、片付けを進めてきたので、ご自身のときめき感度はマックスの状態です。
ぜひご自身のときめきの判断に従って選んでください。
③ ときめくものは“ときめく状態で保管”を
たとえば、お子さんの絵を額に入れて飾ったり、残したい手紙だけをきれいな箱に収納したり。“しまい込む”のではなく、“今も大切にしている”と感じられる形にするのがおすすめです。
いつでも出せて、いつでも見れる状態にするのがポイントです。
④ 手放すものには感謝を伝えて、お別れを
「この時期の私、よくがんばってたな」
「この手紙に救われたな」
そんな思いを味わって、心の中で「ありがとう」と言ってから手放します。
思い出は、モノがなくても、ちゃんと心に残っています。
片付けの先に、自分らしさが見えてくる
思い出品を片付けた後、多くの方がこう言います。
「自分の判断に自信がもてるようになった」
「“私はこう生きたい”が、はっきり見えてきた」
過去を大切にしながらも、“今”を軸に選び直すことで、これからの人生の選択肢も“ときめき”で決められるようになるのです。
家族との関係も、やわらかく変わる
思い出品の片付けは、自分のためだけでなく、家族にも影響します。
子どもと昔の作品を見ながら話が弾んだり、親の古いアルバムを一緒に見て会話が生まれたり。
「何を残すか」を選ぶことは、「何を大切にしたいか」を知ること。
家族との時間の中に、とっておきの“今”を見つけるきっかけにもなります。
ぜひ、写真の片付けなどはご家族揃って進めてみてください。
過去の自分に「ありがとう」
思い出品を片付けることは、自分の人生を肯定するプロセスです。
「過去のわたし、よくがんばったね」
「これからのわたし、もっとときめいていいよ」
ご自身が選び直した“ときめき”の品々は、これからの毎日を支える光になります。
片付けの最後の一歩は、新しい自分へのスタート地点でもあるのです。
ぜひ、片付けの最後のカテゴリー、『思い出品』まで片付けを進めていってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
■この記事を書いたのは・・・
こんまり(R)流片づけコンサルタントのいしかわひとみ
「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しいています。
片づけの疑問や、片づけのモヤモヤを少しでも解消してもらえたら嬉しいです。