
“小物”が、片付けられない理由。こんまりメソッドで解決する“ごちゃごちゃ”の正体
こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。
築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。
今回は、小物の片付けについてお伝えします。
なぜ小物は片づかないのか?
家の中を片付けていて、最後まで手がつかない場所やモノはありませんか?
それが「小物」です。
ペン、コード、薬、試供品、工具、裁縫道具、メモ帳……どれも日常的に使うものなのに、なぜか散らかりやすく、増えがちで、片付けにくい。
こんまりメソッドでは「小物」は、衣類・本・書類のあとに行う、4番目の片付けカテゴリです。
小物は、量も種類も多く、家中のあちこちに散らばっているため、しっかりと向き合わないと永遠に片づかないゾーンでもあります。
でも、正しいステップと視点で取り組めば、驚くほどスッキリと片付けることができます。
小物を片付けるとおうちの空気感もガラリと変わります!
小物=「モノの迷子」を生み出す原因
小物の片付けでよくある悩みはこんなものです
・どこに何があるか分からない
・同じようなモノがいくつもある
・とにかくごちゃごちゃして見える
・使いたいときに見つからない
など
これらはすべて、「小物を“カテゴリーごと”に片付けていない」ことが原因です。
まずは「全部出す」から始めよう
こんまりメソッドでは、モノは「場所」ごとではなく「モノの種類(カテゴリー)」で片付けていきます。
例えばペンなら、「リビングの引き出し」「バッグの中」「書斎」「子ども部屋」などに点在しているものを一ヶ所に集めてからスタートします。
全部出すことで、
・本当に必要な数が見える
・同じようなモノがいくつあるか気づける
・「ときめき」を感じるモノが見つけやすくなる
という効果があります。
ときめき判断のポイントは「機能」だけじゃない
小物の判断を難しくしているのは、「使えるかどうか」だけで選びがちだからです。
でも、こんまりメソッドの判断基準は、「ときめくかどうか」。
たとえば、
・ペンなら「書き心地が気持ちいい」「持っていて気分が上がる」
・ハサミなら「切れ味だけでなく、色や手にしっくりくる感覚」
・ポーチなら「中に何を入れたいかワクワクするか」
「まだ使えるから」「高かったから」「せっかくもらったから」ではなく、“今の自分にとって”ときめくかどうか。
これが、後悔のない片付けの鍵になります。
「小物」にはジャンルがたくさんある
小物はさらに細かくカテゴリー分けして片付けるのがポイントです。
一度に全部やろうとすると挫折するので、以下のように分けて少しずつ進めましょう。
主な小物カテゴリー例:
・文房具類(ペン・ノート・はさみなど)
・美容用品(メイク・スキンケアなど)
・裁縫道具・手芸グッズ
・薬・衛生用品
・電化製品
・充電器・ケーブル類
・工具・日用品
・貴重品類
・雑貨・趣味グッズ
・キッチン小物
・季節の飾りもの など
まだありますが、小物は、衣類、本類、書類、思い出以外のものを小物のカテゴリーとして分類しています。
たくさんありますが、どのカテゴリーも、
1、全出し
2、一つづつ「ときめきチェック」
3、残したものを収納する
この3ステップです。
小物が片付くと、毎日の探し物が減りますし、ご家族にも、「あれどこにあるの?」と聞かれることが少なくなっていきます。
小物を制する者は、家を制する
小物は、「暮らしの質」に直結するモノばかり。
だからこそ、ときめくものだけに囲まれることで、日常がもっと気持ちよく、整ったものになります。
片付けることは、ただモノを減らすことではなく、「自分にとって何が大切か」を見つけること。
まずは、ひとつのカテゴリーから。
今日から“小物片付け”を始めてみませんか?
■この記事を書いたのは・・・
こんまり(R)流片づけコンサルタントのいしかわひとみ
「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しいています。
片づけの疑問や、片づけのモヤモヤを少しでも解消してもらえたら嬉しいです。