
読んでない本が手放せない… 積読が生まれる心の背景と、手放すことで得られる豊かさ
こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。
築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。
今回は『積読』の解消方法をお伝えします。
「いつか読むかも」と思うと手放せない…
「いつか読もうと思って買った本が、本棚にずっと並んだまま…」
そんな“積読”の山に、なんとなくモヤモヤした気持ちを抱えていませんか?
読書が好きな方、向上心のある方ほど、読んでいない本をたくさん抱えているケースはとても多いです。
私が片付けレッスンでお会いする方の中にも、本だけはどうしても手放せないという方がよくいらっしゃいます。
でも、実はその“積読”には、ただモノが溜まっているだけではない、心のサインが隠れていることもあるのです。
積読を生むのは、どんな気持ち?
読んでいない本が手放せない。
その背景には、こんな気持ちがあることが多いです。
「いつか読むかも」という未来への不安
もしかしたら将来必要になるかもしれない。
そう思うと、読む時間がなくても手放せない。
せっかく買ったから「読まなければ」という罪悪感
せっかくお金を出して買ったんだから、読まないと…という気持ち。
これは過去への執着です。
「理想の自分」への憧れ
この本を読めばもっと賢く、もっと素敵になれる気がする。
でも現実は忙しくて読めていない。
「読めていない」ことを直視したくない
忙しい毎日で読む余裕がないことに、どこかで後ろめたさを感じている。
本そのものというよりも、「こうありたい」「こうでなければいけない」「できていない自分を認めたくない」という思いが、積読を生んでしまっているのかもしれません。
こんまりメソッドでの本との向き合い方
こんまりメソッドでは、「ときめき」を基準にモノを選びます。
この方法では、
・ 読んだかどうか
・高かったかどうか
・役に立ちそうかどうか
ではなく、
「今、この本に心がときめくか?」「笑顔になれるか?」が判断の軸になります。
読んでいない本でも、「今読んでみたい!」とワクワクする気持ちがあれば、迷わず残して大丈夫です!
一方で、「読まなきゃ…」と罪悪感がよぎる本は、あなたの心に寄り添っていない可能性があります。
残した本は、今の自分にとって大切なことだということに気づけます。
また、本を手放してしまっても、必要な時に必要なタイミングで情報は舞い込んでるので、ときめかないと感じた本は感謝して手放しても大丈夫です。
積読のデメリットとは?
本がたくさんあること自体は悪いことではありません。
でも「読んでいない本」が増えすぎると、心や暮らしにこんな影響が出てくることも。
・ 視覚的なストレスが増える
本棚を見るたび、「読んでいない…」というプレッシャーを感じる
・ 必要な本が見つけにくくなる
本棚があふれて、必要な情報が埋もれてしまう
・ 過去の自分に縛られる
「買ったときの気持ち」が残っていて、今の自分の興味とずれてしまっていることも
本があることで「前向きになれる」なら素敵なことですが、もしも逆に自分を責めたり、気持ちが重くなるようであれば、見直すタイミングかもしれません。
手放すことで得られるメリット
本を手放すことには、意外なほど大きな効果があります。
・「本当に読みたい本」だけが残る
本棚を見るだけでワクワクする空間に
今の自分にとって必要な情報が残る
・心のプレッシャーが軽くなる
「読まなきゃ」という義務感から解放される
いいなと思った本を自分の好きなタイミングで取り入れられる
・今の自分にフィットした情報が手に入る
過去の理想より、「今の私」を大切にできる
必要な知識との出会いが深まる
本の選び方がより直感的になり、本当に役立つものが見えてくる
たくさんの本に埋もれていた時には感じられない変化を感じられると思います。
今日からできる積読本との向き合い方
いきなり本棚全部を見直すのは大変ですが、全出しをすることが1番おすすめです。
どれくらい本を持っているのかを知ることが大切だからです。
もし全部出すのは大変という場合は、ジャンル別に出して、進めてみましょう。
例えば、雑誌だったら雑誌のみを集める。資格取得の本なら資格取得のみを1箇所に出して集める。
・「今読みたい?」と心に問いかける
読み終えたかどうかよりも、「今この本にときめくか?」が大事。
・ 手放す本には感謝を伝える
「ありがとう」と声をかけて、次の場所へ送り出してあげましょう。
・ 手放した本は、循環させる
古本屋へ持って行ったり、欲しい人に譲ったりして、誰かの手に渡る喜びも感じてみてください。
本は“情報”ではなく、“心を動かす出会い”
本をたくさん持つことが、教養の証ではありません。
「どんな本と一緒に暮らすか」が、あなたの今を映し出します。
積読を手放すことは、
心にスペースをつくること
「今の自分」に素直になること
心からときめく本と出会い直すこと
たくさん読むことよりも、「何を大切に読みたいか」が、ご自身の暮らしを変えていきます。
ご自身の本棚が、「今の自分らしさ」で満たされる空間になりますように。
■この記事を書いたのは・・・
こんまり(R)流片づけコンサルタントのいしかわひとみ
「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しいています。
片づけの疑問や、片づけのモヤモヤを少しでも解消してもらえたら嬉しいです。