3.11から10年。

2021/03/11
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こんにちは。サンキュ!STYLEライターのここぽちです。
3.11から10年。
もう10年も経つのですね。
あの時のことは、鮮明に覚えていて、思い出すだけで、恐怖と深い悲しみが蘇ってくるので正直記事を書けるか向き合う自信がなかったのですが、書いてみようと思います。

あの日わたしは


あの日、長女がまだ年中さんの幼稚園時代、(次女はまだこの世にはいませんでした)卒園式で幼稚園がおやすみでした。

用事があって長女と2人で都内に行き、帰りにディズニーのリゾートラインに乗せてあげたら喜ぶかなという思いで、舞浜に寄りました。そして、リゾートラインに乗って、楽しそうな娘の顔に、よかったななんて思っていた矢先、電車から降り、ショッピングをしようとしてたところで、地震に遭いました。

最初は、ディスプレイ用の机を娘が揺らしているのかなと思い、揺らしたらだめだよなんて言っていたら、地面が大きく揺れ始め、とても怖かったのを覚えています。

そのまま、舞浜の運動公園の体育館に避難誘導して頂き、そこの体育館で娘と2人で過ごしました。夜遅くに配給があり、ビスケットなどを頂きました。携帯に入ってくる情報がとにかく怖くて、余震の度に、体育館の電球が今にも落ちてきそうにミシミシと揺れ、海も近かったので、津波が来たらどうしようという恐怖で眠れない一夜を過ごしました。

翌日、東西線が動いたという情報を得て、舞浜から浦安までのバス停に向かいました。バス待ちの列がとてもとても混んでいました。疲れていた娘も私もその列に並ぶ気力がなく、とにかく海の近くには居たくない思いで歩くことにしました。思った以上の距離で、液状化で道はドロドロ、電柱は傾いていました。そして意を決してヒッチハイクをして、運良く乗せて頂いたのを覚えています。

そして、海から離れたかったので東西線で都内の姉のところに向かい、一泊させてもらい、身を寄せ合って過ごしたのを覚えています。

今でも緊急地震速報がなると、とてつもない怖さが襲いかかってきます。

人の温もり

体育館で過ごしたあの日、同じ舞浜でショッピングをしていた感じの高校生の女の子が、娘を励ます為に、ディズニーのノベリティのタオルを下さり、自分にも小さな妹がいるので、気持ち分かるよ。大丈夫だよ。って言葉をかけてくれたのを覚えています。
ただただ怖くて不安な中、そんな状況でも人を思いやれる心に感動して何度もお礼を言っていたのを思い出します。

ヒッチハイクをした際に乗せて下さった方は、復旧工事の仕事を終えて、ちょうど帰るところで、事情を話したら、いいよ乗りな。ちょうど駅付近通るから送っていってあげるよと仰って下さり、液状化したドロドロの道を歩いてきた汚い靴にも関わらず、温かい言葉をかけて下さったのが、心に深く刻まれています。

大変な状況下でも相手を思いやれる心の豊かさ、今のコロナ禍もそうですが、大変だからこそ気付くものや有り難さ、感謝する気持ちを大事にしていきたいですし、そういう人でありたいなと当時を振り返って改めて思います。

そして、どんな状況下でも一筋の光を信じて、時には屈して落ち込みながらも、少しずつでも前に進めるように、今の時代を生きていきたいなと思います。

今日は心を込めてお祈りしたいと思います。
読んで頂きありがとうございました。

▶︎この記事を書いたのは‥
サンキュ!STYLEライターここぽち。
アロマセラピストとして、今の世の中に少しでも癒しを感じてもらえる記事を発信していきたいと思っています。

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