ちゃんとものと向き合わないで捨てると後悔する

2022/11/25
  • 元片づけ苦手なずぼら主婦・整理収納アドバイザー。子なし夫婦。100均に詳しく、キッチン収納が得意です もっと見る>>

ずぼら整理収納アドバイザーの山岡さくらです。

以前の私は片づけられない人でした。
結婚当初、今よりもずっと狭い賃貸マンション暮らしだった頃、しまう場所がない、と捨ててしまったもので今も後悔しているものがあります。

後悔している理由は、勢いだけで捨ててしまったこと。
当時の私は、深く考えることなく捨ててしまったんです。
私のような後悔をしないためにも、捨てる前にちゃんと考えて納得してからにしてほしいな、と思います。

唯一後悔しているもの…それはひな人形

年に1度しか出さないのに、大きくて邪魔だったひな人形。
しかも結婚してからなんて、その年に1度すら出すこともなくなっていました。

当時住んでいたマンションには押し入れが1つあっただけで、収納する場所もなく、どうしても邪魔で、「もう飾らないし、いらない!」と処分してしまったのです。

その頃の私は、片づけが苦手でした。
押し入れもうまく使いこなせず、詰め込まれた状態。
当然部屋にもものがあふれていました。

そんな頃に、よく考えることもなく手放したひな人形。
私が生まれたときに、祖母が買ってくれたものだったんです。

置いておく場所もないし、仕方ないよね、と軽く考えていました。

その祖母も亡くなった数年後に整理収納アドバイザーの資格を取り、ひとつひとつのものときちんと向き合い、捨てるものを選ぶのではなく残すものを選ぶ、ということを知って、後悔が襲ってきました。

ひな人形というもの自体は、今の私にとって必要ではありません。
もし必要だと思えば新しく買うことはできます。
でも、大好きな祖母が私のために買ってくれたあのひな人形は、もう二度と手に入れることはできないんです。

買いなおす必要はないので、今は自分でビーズで作った小さなひな人形を毎年飾っています。

たくさん捨てたけど、後悔しているのは1つだけ

整理収納アドバイザーになってから、たくさんのものを手放しました。
今の自分に必要ではないもの、きちんと向き合って考えて、納得して手放しています。

だから後悔しているものはないんです。

1度捨てたけど、その時には必要ではなかったけど、数年後に状況が変わって必要になって改めて買ったものもあります。
例えばアイロン。

私はアイロンがけが家事の中で1番嫌い。
だからアイロンがけが必要な洋服は基本的に着ません。
夫がワイシャツを着なくなったタイミングで、アイロンを捨てました。
でも、何年か経って再びワイシャツを着るようになり、アイロンが必要になったんです。
この時に改めてアイロンとアイロン台を購入しています。

捨てずに保管していれば買いなおす必要はありませんでしたが、必要ないと自分で納得して捨てたものなので、失敗したなとは思わないのです。

▼買いなおしたアイロン台はむしろ便利でした

後悔しないために

今の私なら、たとえ使わなくてもあのひな人形を捨てることはないと思います。
むしろ、年に1度はちゃんと出して飾っていたかもしれません。

人それぞれ、大事なものは違います。
そこにその人にしかわからない理由があります。

上の写真は私の思い出ボックス。
今は使うことはなくなってしまったけれど、大事なものたちです。

思い出はものに宿っているわけではないけれど、
思い出を優先して今の生活が圧迫されるようでは困るけれど、
二度と手に入らないものを捨てるときはしっかり自分の気持ちと向き合って決めてくださいね。

▼自分のものしか判断ができないからこそ、これはNG!

・記事を書いたのは・・・山岡さくら
整理収納アドバイザー&風水片付けコンサルタント。
片づけが苦手だった経験を活かし、セミナーやお客様のお宅でのサポート作業などをしています。プチプラシンプル収納で生活しやすいお部屋作りをご提案しています。

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