【ペット】うちの猫たちと知ってほしい「保護動物」という選択
猫が大好き!実家では1歳から猫と一緒に暮らし、物心ついた時から猫と暮らしていたサンキュ!STYLEライターのおだけみよです。
今回は我が家で飼っている猫のお話です。
少し長くなりそうですがお付き合い頂けたら嬉しいです。
猫を飼う予定がなかった我が家に2匹がやってきた。
4年前我が家に「保護猫」という形で2匹の猫を迎えました。
体が白い「シロ」と体が黒い「クロ」。
体の色は違うけど同じ親猫から生まれまた兄弟猫です。
実はそれまでは我が家はペットを飼う予定は全くありませんでした。
「保護猫」ってなに?
「保護猫」とは、飼い主がいない、もしくは野外など劣悪な環境にいた猫たちが救助され、自治体や民間の動物保護団体、個人宅などで保護されて生活している猫たちのことです。
いつの頃からか、外でこの猫の鳴き声が聞こえるようになった…
ある年の夏の終わり、外で子猫の鳴き声がするようになりました。
元々、野良猫が何匹かいる地区だったので、その猫たちに子猫が生まれたのかなと思っていました。
息子が関心を示していたので、「うちでは飼えないし、餌をやったら餌付くから無責任に餌をあげないで」と話していました。
うっかり外に放置してあった段ボールに入っていたのは…
ある日、子供たちが軒先を眺めて何やら話していました。
「お母さん見て!」の声に中を見てみると…
実は私は1歳くらいから猫を飼っており、私は物心がついた時から猫と暮らしていました。
子どもたちは知らなかったけど、猫が大好き!
それまでは鳴き声だけだった子猫と対面して、「うちに家族として迎えたい…」と一気に情が出たのは私でした。
(実は夜は肌寒くなってきたので、子供たちがそっと毛布の入った箱を外に置いていました)
この猫ちゃんをうちに入れてあげたいけど…
段ボールに入ってすやすや寝ていたので、簡単に捕まえられるかな…と思ったのですが、現実はそう甘くはありませんでした。
捕まえようとするとさっと逃げる、餌でおびき寄せても餌だけ持って逃げられる…の繰り返し。
そのうち、近隣でこの猫たちがうるさいという声が出はじめ、保健所に連絡をして引き取ってもらおうという流れになっていました。
捕まえないと保健所で処分される…困った私はSNSに「迷い猫を捕まえたい」と呟きました。
すると、友人があるカフェを紹介してくれました。
猫カフェではなく「保護猫カフェ」ってなに?
友人が教えてくれたのは「保護猫カフェ」という猫カフェ。
ここでオーナーさんが猫の捕まえ方とか飼育のアドバイスをしてくれると思う…とのこと。
HPから連絡し、翌日早速そのカフェに伺いました。
「保護猫カフェ」と言われる猫カフェでは十数匹の猫が暮らしていました。
通常の猫カフェと違うところは、ここの猫たちは新しい飼い主を待っている猫ということ。
何らかの事情で野良猫などになった猫たちが引き取られ、里親に出会うまで共同生活をすることを目的としたカフェです。
オーナーさんはゆっくりと話聞いてくださり、結果、捕獲までお手伝いしてくださることになりました。
捕まったかごの中には2匹の猫が…
数日後、オーナーさんの協力で我が家に捕獲用のかごが置かれました。
数十分後、あっけなく子猫は捕まり、かごの中にはもう1匹の可愛い黒猫が一緒に入っていました。
捕獲されたばかりの猫たち。
可愛い見た目とは反対に2匹はかなり凶暴に近い状態でした。
近づけば鋭い歯を立てて威嚇してくるばかり。
うかつに触ろうもんなら、噛まれそうな勢いでした。
原因は無責任な人間たち
「野良猫のような無責任な人間に捨てられた猫にとって、人間は自分たちを虐待する敵です。
親猫にそのように教えられるので、威嚇したり噛むことで、自分たちの身を守っています。
今日から慣らし作業をしないといけないのですが、噛まれないように必ず軍手2枚重ねでやってください。子猫の歯は鋭利なので噛まれると傷が深くなることもあるので…。」
と、オーナーさんが言われました。
慣らし作業は軍手をした手のひらでひたすらなれること。
これから家族になる人間たち(私たち)の匂いや雰囲気に慣らすことから始めます。
子猫がかごに2匹入っている様子は可微笑ましい、でもその反面指一本でも入れようもんなら噛みついてくるのが現状でした。
それでも半月立つ頃にはかごから出て餌を食べたり、家の中をちょろちょろ歩き回るようになりました。
家に来て3か月後に初めてのお正月。
オーブントースターのお餅に興味津々です。
節分を迎える頃は、猫というより人間に…。
家に来なかったら越冬できなかったんじゃないかと思うくらい、野良猫感はすっかりなくなっていました。
飼うなら終生飼育で
4年たった今現在の二匹です。
当然のことながら、子どもの時期はあっという間に終わり、動物も大人に成長します。
残念ながら、可愛い子猫や子犬の時期が終わったら捨てられることは少なくないそうです。
「飼うなら終生飼育は当たり前だと思うのですが、残念ながらそうではない場合も多い」と、猫カフェのオーナーさんが悲しそうな表情でお話されていました。
最後に…
今でも忘れられないオーナーさんの一言があります。
「私の夢はこのカフェを閉店する日が来ることです」
うちの猫のように飼い主を待っている猫はたくさんいます。
飼い主を待っているのは猫だけでなく、「保護犬」もいます。
「保護動物」という選択肢もあるということを知って頂けたらと思います。
●この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー。
汚部屋主婦から片付けのプロに。
地方新聞ミニコミ誌にて2年間片づけのコツを連載。
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