片付けプロの私が捨てて後悔したもの
「モノを捨てるとあとで後悔しそうでなかなか捨てられないんです」というお声をよく聞くので、今日はその「後悔」との向き合い方について書いてみます。
私が捨てて後悔したこと
片付けアドバイスをしている中でよくこんな会話がなされます。「昔、思い切って捨てたら後で後悔したのでもう捨てるのが怖くて捨てられません」「ひろさんは捨てて後悔したことないですか?」
もちろん、あります。
「えーっ!じゃあ捨てられないじゃないですか?」と言うお声が聞こえてきそうです。
私が最近後悔したのは、紺色のワイドパンツ 2年穿いてませんでした。
で、先日「あのパンツあったら今きっと活用できたのになぜ捨てたんだろう?」と後悔。
しかし、冷静に考えると「活用できたのに」と思ったものの、本当に活用したかは全く不明です。なぜなら、実際に2年も活躍の場はなくて、ほぼ忘れられた存在になっていたからです。
「後悔」したものの、実は、ある日ふと思い出しただけのことに過ぎないのです。
人は自分のしたことを後悔するのが好き!?
人は自分のやったことをマイナスに感じたら、後悔するのが好きな習性があるようです。
そして、後悔しちゃうと「もうこんな思いをしないように」と思ってしまう。
特に、モノを捨てることは良くないと思う気持ちが潜在意識の中にあると「これからは安易に捨てないように」と。
しかし、改めて考えると、あまり使ってなかったものや服を手放したとして、片付かない部屋でイライラしたり、探し物で時間をとる毎日より、実害は少なくないですか?
「後悔」って自分の感情で、捉え方次第なんですよね。
後悔するより、今の暮らしを快適にするほうに意識を向けるほうが毎日を素敵に過ごせる気がしませんか?
暮らしを快適にしたいなら
もし「後悔」したとしても、いつまでも過去に囚われているより、次に目を向けたら、素敵な暮らしや新しいモノが手に入るかもしれません。
例えば、定番のスーツであっても時代とともに、素材や形が変わりますよね。もう数年着てないのなら、手放してみる。
すると次に着る機会があったとき「後悔するか?」「新しいスーツが手に入れられて嬉しいと思うか?」すべて自分の気持ち次第ですよね。
片付けアドバイスで、モノを手放す時「後悔しないでしょうか?」と聞かれると「後悔する可能性は確実にあります」と答えています。
ただ、それで、多くのモノを手放さない複雑な暮らしを続けることと、一時の後悔、どちらが、あなたの暮らしの弊害かを考えてみてくださいとも。
後悔を恐れずに、自分に必要な物を見分ける目を養っていくと、快適な毎日になれるはずです。
▶︎この記事を書いたのは‥
時短家事コーディネーターのひろです。
元家電メーカー開発職で、整理収納アドバイザー、管理栄養士。
ラクして快適に過ごせる暮らしの知恵をお届けしています。