お得につられて買ったストックが招く「3つの悲劇」
お得♪という言葉、心をくすぐりますよね。一方、片付けが苦手なおうちは、このお得で買ったモノが大損を招いている場合が多いんです。そこで起こっている3つの大損と、解決策について書いてみました。
お得と思って購入したのだが・・・
片付けアドバイスをする中で、片付けにお悩みのご家庭に共通しているのが「日用品や食品のストックが多い」ということです。
「〇個セットで安かったから」「売り出しでお得だったから」と言うお声をよく聞きます。
しかし・・・溢れたストックは結局使われないまま、忘れられて奥に入っていて、廃棄することも多いんですよね。
お得と思ったストックは、結局ムダな出費とムダな場所占拠でしかなかった・・・というのが現実です。
それだけでなく、ストックがモノの量を増やしているので、そのストック品に押し出されて、お部屋の中が散らかってしまっている。
お得だから・・・のストックが「ムダな出費」「ムダな場所の占拠」「部屋が散らかる」のトリプル悲劇(結局損してる?)を産み出している場合が多いんです。
持つべきストックとは?
とは言え、少し多めに持つとよいストックがあります。
それは災害時に役立つ日用品や食品。
例えば、トイレットペーパーや保存期間が長い食品など。
しかし、それはストックとしてというより「備蓄品」として意識したほうがいいですね。
お得だから買うというモノとは違う位置づけです。
それでも、家族の10日分と思えば、そんなに膨大な量が必要ではないことはありませんか?
不要なストックとは?
多量なストックは不要と思われるのが「洗剤類」「食品」などです。
〇個セットだったから、ネットで安かったから、スーパーで売り出してたから、とかなりのスペースを取っているかたがいますが、それを使い切るのにどれだけの期間かかりますか?
結局、買ったことを忘れて、広告で魅力的なものを見て違う種類を買ってしまった・・・なんて声もよく聞きます。
お得と思って買った時は「ムダにお金を払わない」という深層心理から来ていると思いますが、結局「ムダに廃棄する=ムダにお金を捨てる」ということになってしまいます。
お得だと思ったら、一度冷静になってみましょう。
お得でもなんでもお金を外に出して、モノを家に入れることは損になる可能性が大です。
そして、片付けを妨げます。
計画的なストックはOK
一方、日用品、洗剤や食品でも、計画的購入での多めストックはよいと思います。
例えば、ひと箱まとめて購入することで実際20%お得に購入できる。
そして、それをストックする場所が確保されていて、もちろん忘れることもない。
そのストックが無くなりそうになれば、次を購入することでうまくまわる。
ストックがダメなのでなく、それが”計画的に行われているか?”がポイントですね。
”衝動買い”の「お得」は百害あって一利なし。
企業広告に惑わされず、自分のくらしを見つめてみましょう。
ついつい金銭のお得に影響されてしまいますが、それだけでなく、モノを置く場所も大切な財産ですもんね。
▶︎この記事を書いたのは‥
時短家事コーディネーターのひろです。
元家電メーカー開発職で、整理収納アドバイザー、管理栄養士。
ラクして快適に過ごせる暮らしの知恵をお届けしています。