雨のシーズン到来!気象予報士おすすめの傘のお手入れ方法
サンキュ!STYLEライターで気象予報士、防災士の坐間妙子です。
梅雨に入り、雨のシーズン到来です。
雨の日にかかせない傘。
ビニール傘の廃棄はたびたび問題になりますが、環境保護の観点からも、一つの傘を大切に使いたいですよね!
今回は、傘を長持ちさせるための方法をご紹介します。
濡れたまま放置はNG!
雨で傘を使ったあと、そのまま傘立てにおいていませんか?
傘を雨に濡れたまま保管すると、3つのマイナスな点があります。
・骨がさびる
・生乾きの匂いがつく
・撥水効果が弱くなる
使ったあとは、水を十分に切り、直射日光の当たらない日陰で乾かします。
水を切るときは、下に向けて開閉を繰り返すといいでしょう。
開いたまま回してしまうと、傘の中心にある棒を傷めてしまうのです。
また、晴れた日に傘が外に干してあるのを見ることがありますが、天日干しは生地の劣化や変色に繋がります。
風通しのよいところで陰干ししましょう!
古い傘の撥水効果を復活させる方法
ポリエステルの傘は、撥水加工がされています。
でも、長く使っていると、雨水がしみ込んできているような…
撥水効果が弱くなるのは、雨やほこり、手や指の脂などが傘をたたむときに表面に付くことが原因と考えられます。
真新しい傘の表面には、水を弾くフッ素樹脂の粒が縦に細かく並んでいます。
それが、使っているうちに生地の汚れや摩擦で崩れ、撥水機能が低下してしまいます。
撥水効果が気になるときは、まず傘を広げて表面をシャワーで水洗いし、陰干しをしましょう。
十分に乾いたら、ドライヤーの「温風」で傘の生地全体を温めてください。
ドライヤーは傘の表面から離し、1ヵ所に長く当てると生地が傷むので気を付けてくださいね。
ドライヤーの温風を当てると、バラバラになったフッ素樹脂が元の並びを取り戻し、水を弾く効果が復活!
ただ、長く使いこんだ傘は、熱を与えても元のようにはならないので、綺麗に洗って乾かしたあとに、防水スプレーをするとよいですね。
ビニール傘のお手入れ方法
ビニール傘、こんな風にさびたことありませんか?
金属部分が濡れたままだと、早くさびて、ビニールを変色させてしまいます。
付着した状態のまま放置しておくと落ちなくなってしまうので注意しましょう。
ビニール傘も、直射日光の当たらない日陰で乾かすことが大事。
また、そのまま使い続けると汚れや手の脂がどんどん付いて、カビが生えることもあります。
雨のシーズンは出番も多いので、2週間に一度くらいは丸洗いしてあげましょう!
洗うときはシャワーで、中性洗剤を10倍くらいに薄めたもので優しく擦りながら洗います。
傘を開いたまま風通しの良い場所にしばらく放置し、その後、ドライヤーの「冷風」をあてて乾かします。
ビニールは熱に弱いので、冷たい風で特に金属とビニールの接触部分を乾かしてあげてください。
しっかりお手入れをして傘を長持ちさせよう!
傘を持っていなくても外出先で安価で買うことができます。
でも、1つの傘を長く使ってみませんか?
100円のビニール傘でもしっかりお手入れすれば長く使えます。
天気予報をしっかりチェックして、雨のシーズンをお気に入りの傘とともにすごしましょう!
この記事を書いたのは・・・坐間妙子
気象予報士と防災士の資格を持つフリーアナウンサー
ママ1年生として子育てと仕事に奮闘中!
四季を楽しみながら防災やSDGsについて発信しています