お買い物で端数価格を良く見る理由は、安さの演出?

2022/12/28
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中途半端な数字に対して、「何かの意図があるのではないだろうか。」と無意識に感じることを「端数効果」と言います。
買い物で言うと、399円・3990円などの数字です。
半端な価格は、「端数効果」の影響で何かの意図があると納得感や満足感を与え、売上を上げる効果があるのです。

少しの差が、商品の売り上げに影響する。

フランスの心理学者、ニコラス・ゲガンの実験です。
とあるパンケーキを、一つのグループには2フランで、もう一つのグループには1.99フランで売りました。
2フランで売ったグループでは約45%の方が購入し、1.99フランで売ったグループでは約60%の方が購入しました。
わずかの差ですが、商品の価格を端数表示にするだけで、売上を上げる効果があると考えられているのです。

「端数効果」は、値引きを要求し辛い。

「端数価格」には、何かの意図があるのではないだろうか。」と感じさせる効果があると述べました。
端数価格の場合、「ギリギリまで値引きしてくれている。」と印象づけられ、それ以上の値引きをし辛くなるのです。
また、人間は無意識下で300円・400円ときりの良い数字を基準に考えます。
399円と400円は、300円台・400円台と2つのグループとして考えられ、大きな価格の差があると感じてしまうのです。
この大きなさは、ニコラス・ゲガンの実験結果にも出ているように、購買意欲に影響しそうですよね。

「端数価格」は安さを演出している。

「端数効果」が売上に影響することが分かって頂けたと思います。
店側の立場だと、「端数価格」にすることが良い効果をもたらし、安さをアピールできるでしょう。
客側の立場だと、「端数価格」はお得な買い物をしたと満足感が得られます。
もしくは、「端数効果」の意図を知り、だまされている感覚に陥るのか。
あなたはどちらどちらの心の持ち主ですか?
お得感・満足感を得て、お買い物を楽しんで頂けたらと思います。

参考文献:「なるほど!」とわかる マンガはじめての心理学、ゆうきゆう、株式会社西東社、2021

■この記事を書いたのは・・・ゆずきママ
出産で後遺症!人生激変!笑顔でhappyな人生をつくり出す、ミニマリストナース。
看護師・認定心理士。
「医療の知識で安心」「こころを解剖!!自分でも知らない自分が分かる」「ミニマムな暮らしで家事ラク」
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