家探し

【住宅】住宅探しで見落としている、ある『当たり前』について

2024/06/13
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こんにちは。元証券会社勤務、外資系人事部を経て不動産会社勤務のサンキュ!STYLEライターこまちです。
今日は家探しをする際に、ついつい『当たり前』になっているあの項目について、改めて考えてみたいと思います。

〇〇は良いけど〇〇が、、、

購入でも賃貸でも、家を探す際の3大項目といえば、価格・広さ・立地ですね。
基本的に、予算が決まれば広さと立地が決まり、広さが決まれば価格と立地が決まり、立地が決まれば価格と広さが決まってくるという相関関係があります。

私は若いころから物件情報を見るのが大好きで、次はこの街に住んでみたいなぁと憧れの街に夢を膨らませていました。まずは住みたい街をピックアップして、次に広さ、そして家賃という感じで、住みたい物件を探してワクワクするのが趣味です(自宅を購入した今でも継続中ですw)。

皆さんはどこから絞り込んでいく派ですか?個性が出そうで面白いですよね。
最近は〇〇の近く、という検索方法も出てきていて、より理想に近いお家探しが出来そうな時代ですね。

こうしてある程度の条件で絞り込んでいくと、最終的に数軒まで候補が絞られていくわけですが、ここからが悩ましいのですよね。
こっちは〇〇が良いけど〇〇がイマイチ、、、という風に、それぞれ良いところと微妙なところが出てきて、どこかに妥協点を出していく作業が始まるわけですが、一人暮らしならまだしも、家族となると意見がそれだけ増えて、益々協議は難航いたします。。

案外盲点となっている項目

陽当たり

お客様のお家探しをお手伝いしていると、譲れない項目というのは多々あります。
ご家族がいらっしゃる方ですと、『学区』が特に多く、これは既に小中学校に通われているお子様が転校をせずに済むようにというものですが、人気の学区ですと、この小学校に通わせたいからということで、就学前から(お子様がこれからの方も含め)お住まいになる方もいます。人気の学区は比較的治安も良いところも多いので、街として人気ということも結構あります。

他に、お話を聞いていて結構多いご要望が、『陽当たり』または『南向き』です。
そうそう!これまでの家探しで重視してきた!という方も多いかもしれません。
でもそれって、何でですか?陽当たりが良いとか南向きって、どうして大切なんですか?
と聞かれて、どうでしょう。日本の気候上、湿気がこもりにくいとか、冬場日差しが入って暖かいからとか、メリットは確かにあるのですが、正直そこまで細かく考えたことって、少ないなぁって方も多いのではないでしょうか。
日本は昔から『南向き信仰』のようなところがあり、南向きが絶対良いものだと、さほど疑問も持たずに信じ込まされているところがあると思います。

ですが、日差しも入り過ぎると当然暑いものです。
知人の家は、南向きに大きな窓があり、南以外にも4面中3面に窓が付いているのですが、日差しが入りすぎて暑い、、、とのとこです。少し極端な例ではありますが、大きな窓やなるべくたくさん採光を入れられるような作りを希望される方は多いですが、返って暑くて冷房代がかさんでしまうということも考えられます(冬場の暖房代でペイできるかもですが、ほどほどが良いですよね)。

また、ライフスタイルと照らし合わせて考えてみた場合、いかがでしょうか。
日中は仕事で家に居ないのに、部屋に日差しが入ってくることの重要性って高いですか?
実はドラム式洗濯機で乾燥まで一気に行っていて、案外外干ししてなかったりしませんか?
逆に、夜勤で朝に帰宅し、そこから就寝して14時頃に起きるとすると、私のおススメの方角は西向きです(朝寝る時には、太陽はまだ東にあり眩しくないですが、起きる頃には西に来ているので、太陽の光を浴びることが出来そうです。)

などなど、実は人によって、陽当たりってそれほど重要でなかったりもするんです。

重要項目から外してみるという考え方

がらんとした家

もちろん、日中も在宅しているから日差しは重要という方もたくさんいらっしゃいますし、優先順位の上位とすることは全然OKだと思います。

私が言いたいことは、例えば、物件Aと物件Bで迷っている時に、Aは〇〇の点がとっても気に入っているし、ほとんど満足なんだけど、陽当たりがイマイチだからなぁ、、、Bは陽当たりがとっても良いんだけど、〇〇が心配、、、という風になっている時に、Aを陽当たりの面でナシとしてしまってはもったいないですし、自分のライフスタイルと照らし合わせた時に、陽当たりってそこまで重要となりそうか、一度考えてみてくださいね、ということです。

物件探しの重要項目から外してみることで、もっと自分好みの物件に巡り会えるかもしれませんよ。

最後に注意点

物件資料やネット上で物件を見ている時に、〇〇抜群!のような記載があったら要注意です。

例えば、陽当たりが良いことを強調したいがために、『陽当たり抜群!』と広告に書く業者も中にはあります。
不動産の広告では、抜群や最高などのような、他と比べてより優位である印象を持たせるような、特定の用語の使用が禁止されていますので、これはルール違反です。

無用なトラブルとならないよう、細心の注意を払った方が良いでしょう。

▼▼▼記事を書いたのは・・・こまち
証券会社出身の1児の母。外資系企業人事部、不動産会社に勤務。都心駅近に新築一戸建てを保有。ケチケチ節約が苦手なので、”お金と仲良く過ごす”ことを大切にしています。

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