フリースクールのある毎日ってどんな感じ?小5長女が週2で通うわが家の場合

2024/10/15
  • 元客船乗組員。夫は現役船員のため、年の2/3は完全ワンオペ育児中。乗組員時代の狭小船室生活と10年間のワンオペで学んだ、1人でも無理なくまわせるシンプルなモノの持ち方、暮らし方を発信中。もっと見る>>

こんにちは。クルーズ船乗組員時代の狭小船室生活を経て、シンプルな暮らしを実践中のサンキュ!STYLEライター・Kota(コタ)です。

わが家には小学生の娘が2人います。長女は現在5年生ですが、1学期の半ばからパタリと学校に行けなくなってしまいました。そこからさまざまな段階を経て、今は週に2日フリースクールに通い、残りの3日は在籍している公立小学校の別室で過ごすスタイルに落ち着きつつあります。

最近、耳にする機会が増えてきた「フリースクール」という言葉。実際にフリースクールに通う生活はどんなものなのか、わが家の体験をもとにお伝えします。

どんなフリースクールに通ってる?

フリースクールと一口に言ってもいろいろなタイプがありますが、娘が通っているのは、学校への復帰や勉強が目的ではなく、子どもが自信を取り戻すことを目指す、安心できる居場所という位置づけのスクールです。

スタッフは、公立の小中学校での勤務経験がある先生や、子どもの発達に詳しい専門家で、対象学年は小学4年生から中学3年生まで。生徒の通学頻度はさまざまで、曜日ごとにメンバーが変わりますが、1日に最大12名まで。入学や卒業のタイミングも個々で違います。

10時に登校して、午前中は主に自習や調べ学習の時間。お昼休憩をはさんで、午後はものづくりや楽器演奏、ボードゲームなどをして過ごし、15時半頃に下校するというのが一日の流れです。

娘は電車で通っているので、9時過ぎに家を出て、16時前後に帰宅するスケジュール。地元の小学校に通う日とそれほど大きな違いはありません。

大まかな時間割はあるものの、時間枠や取り組む内容は、その時々で自由にアレンジOK。同じ部屋でそれぞれが違うことをして過ごすのも、よくある光景なんだとか。

フリースクールが生活に加わって、ここが良かった!

新たな居場所ができつつある

幼稚園時代からほぼ毎日のように「(幼稚園・学校に)行きたくない」と言い続けてきた長女が、初めてそれを言わなくなりました。

娘いわく、落ち着いた環境で自分のペースで勉強ができて、大好きな創作に没頭できる時間がたっぷりあるところが気に入っているのだそう。これまでの彼女は「学校」と名のつく場所にポジティブな印象を持ったことがなかったので、親のわたしも驚いています。

小学校に通えなくなってからは、長く続けてきた習い事にも行けなくなり、どんどん居場所が減る中で、ようやく「ここなら安心して居られる」と思える場所ができつつあることに、ほっとしています。

生活リズムが整う

1学期の後半は全く学校に行けず、まだフリースクールにも通っていなかったので、外に出る機会が激減。ほとんどの時間を自宅で過ごし、調子が良い時に市の不登校支援スペースにたまに行く程度でした。

それが、フリースクールに通い始めて少し経つと「在籍している小学校にも、別室なら登校できるかも...」と気持ちに変化が生まれて、今は週に3日、在籍校の別室にも登校できるように。

心身のエネルギーが回復してきたことも一因だとは思いますが、ひたすら自宅で過ごす日々から、平日は週5で外出予定がある暮らしにシフトしたことで、自然と生活リズムが整って、精神面にも良い影響を与えている印象です。

さいごに:悩みは尽きないけれど、先の不安にとらわれすぎずに過ごしたい!

公立小学校に通っていることもあり、このタイミングで学費がかかるのは、正直想定外でした。娘のフリースクールは、週2回の利用で月額45,000円。スクールによっては、これに加えて入会金が必要なところもあり、経済的な負担が大きいのは事実。ただ、わたしたちが住んでいる東京都の場合、対象のフリースクールには利用料金の助成制度があるので、使える制度はしっかり活用するつもりです。

ほかにも、在籍校との調整や中学進学についてなど、まだまだ考えるべきことはたくさん。今は娘も比較的安定していますが、いつそれが揺らぐかも分かりません。

それでも、将来は日々の積み重ねの先にあるもの。あまり先のことにとらわれすぎず、今の娘が安心して過ごせて、少しでも「楽しい」と感じられる瞬間が増えていることを大切にしたいです。

「フリースクール」という言葉は聞いたことがあっても、実際にどんな場所かはイメージしづらいもの。もちろん、フリースクールやそこに通う生徒たちの過ごし方はさまざまで、これはわが家の一例に過ぎません。それでも、わたし自身が悩んだ時にさまざまな体験談を読んで励まされたように、どなたかにとって「こんな過ごし方もあるんだ」という一つの参考になればうれしく思います。

◆記事を書いたのは・・・Kota(コタ)。
小2と小5の姉妹の母。元クルーズ船乗組員で、狭小船室生活+約4ヶ月の乗船勤務時の荷物は、60Lスーツケース1つぶん。

厳選したもので暮らした当時の経験と、10年以上の完全ワンオペ生活から、「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」をモットーに、暮らしをちょっと良くするための試行錯誤を発信しています。

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