元クルーズ船乗組員が実感!「家族旅行にクルーズ」のすすめ

2024/06/15
  • 元客船乗組員。夫は現役船員のため、年の2/3は完全ワンオペ育児中。乗組員時代の狭小船室生活と10年間のワンオペで学んだ、1人でも無理なくまわせるシンプルなモノの持ち方、暮らし方を発信中。もっと見る>>

こんにちは。

「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」がモットーの船員妻、Kota(コタ)です。

家族旅行の計画、どうやって立てていますか。

移動時間や荷物の負担、旅先での混雑などなど、子ども連れだとお悩みポイントがたくさん。交通手段に宿泊先、旅先でのアクティビティをパズルのようにはめていき、それぞれの予約を済ませるのも一苦労です。

今回は元客船乗組員のわたしが、家族旅行にクルーズがおすすめなワケをご紹介します。

日本発着の海外客船なら、1泊20,000円弱から乗れる!

最近では、イタリアの『MSCベリッシマ』や、イギリスの『クイーン・エリザベス』など、さまざまな海外客船が日本発着のクルーズを催行しています。

お高いイメージが強いかもしれませんが、例えば『ダイヤモンド・プリンセス』は、1泊20,000円弱から。宿泊費、移動費、食事代にくわえて、船内アクティビティ費用込みでこの価格なら、納得感があるのではないでしょうか。

外国船でも日本人乗組員が乗船していたり、旅行会社スタッフのサポート乗船があったりと、言葉の壁もそこまで心配しなくて大丈夫なはず。

移動時間がエンタメになる

デッキを散歩するだけでもリフレッシュに

子連れ旅行で困るのが、移動時間の過ごし方ですよね。車、電車、飛行機、どれを選んでもできることは限られるし、長時間になるほど子どもの機嫌も悪化。

親にとってもストレスでしかない移動時間が、まるっとエンタメになるのがクルーズの強み。

プールやショッピングを満喫するも良し、キッズイベントがあればそれを楽しむのも◎。疲れたら自室に戻って、ベッドで横になってお昼寝もできます。

目的地への移動中も自由に過ごせるから子どもはゴキゲン、親も体力と気力をキープしたまま旅を楽しめます。

わが家は長女が3歳、次女が10ヵ月の頃に家族で乗船しましたが、乗り物に酔いやすく、長距離移動が難しかった長女も、船では酔わずにプールやキッズクラフトを楽しんでいました。

移動中じっとしていなくて良いので、特に小さい子ども連れには助かりますよね。

荷物移動のストレスを手放せる

子どもと一緒だといろんな事態を想定するから、どうしても荷物が多くなりがちです。行く先々でお土産も加わって、荷物は増える一方。途中でホテルの移動がある場合は、荷づくりと荷ほどきの回数が増えて負担もアップ。

でも、クルーズなら自宅から船まで荷物を送れるので、ストレスをぐっと減らせます(一部例外を除く)。旅行中はホテルが移動していく感覚だから、荷物は自室に置きっぱなしでOK。下船時も宅配サービスを利用すれば、疲れがたまった最終日も最小限の荷物で帰れます。

これは想像以上に助かる!わたしたちが乗船したのは、オムツや着替えをはじめ、子どもたちの荷物がとにかく多い時期でした。夫と分担しても、次女を抱っこして、長女の手を引きながらベビーカーと大きな荷物を移動させるのは一苦労。

だからこそ、その日に必要な荷物だけ持って身軽に観光できる、船旅のメリットを実感。荷物の悩みが減った分、リフレッシュにより集中できた気がします。

推しポイントいろいろ

ゆっくりだからこそ味わえる景色

家族で乗船した時に船上から撮影した1枚

飛行機の1時間は船の1日と言われています。時間はかかるけれど、ゆっくりだからこそ味わえる、次の目的地が迫って来る感覚は船ならでは。

陸の大混雑を回避できる

家族旅行のシーズンは、どこの観光地も大混雑ですよね。船上のプールやイベントは、参加できるのは乗船客だけなので、比較的ゆったり。人混みに疲れて何もできなかった…なんてことになりません。

時期によっては、陸で上がる花火を船上から観るプランも。子ども連れにはハードルが高く諦めがちな花火大会も、落ち着いた環境で楽しめます。

ちょっとした海外体験にも

海外の客船はもちろん、日本の客船にも多くの外国人スタッフが乗船しています。

子どもの年齢によっては、英語でのコミュニケーションにチャレンジする良い機会にもなりそう。フレンドリーなスタッフが多いので、きっと成功体験を得られるはずです。

わが家の娘たちは英語を話せる年齢ではなかったものの、とにかくかわいがってもらってご満悦でした。

さいごに

「ラグジュアリー」や「非日常」がキーワードに挙がることの多いクルーズ。今回は、それらとは少し違う視点で船旅の魅力をまとめてみました。

客船やコースによって客層や雰囲気が変わるので、旅行会社やインターネットの情報を参考に、ファミリーが多めのものを選ぶとより快適に過ごせると思います。

スタッフとして働いていた頃からその良さは実感していたけれど、娘たちと一緒に乗客として乗ることで再認識。現在は小学生になった彼女たちを連れて乗船したら、また新たな魅力が見つかりそうです。

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