【低温調理器】って実際どう？愛用5年で手放せなくなった理由とは。ほったらかし料理に大活躍です

こんにちは！サンキュ！STYLEライターで調理師のracssです。
お肉を柔らかく仕上げる「低温調理」。例えばパサツキがちな鶏むね肉もしっとり美味しくなる調理法ですが、低温調理に特化した「低温調理器」ってみなさん使っていますか？
「別になくても普通のお鍋でできるし」と思っていた私ですが、あることをきっかけに低温調理器を購入したところ、もはや手放せない調理器具となりました。
この記事では低温調理器のメリットを節約主婦の目線でご紹介します。

料理がしんどいときのお助け調理器具

低温調理器を購入したきっかけは、「料理がしんどくなったから」。
節約目的もあってコストコなどで大量の肉を購入してまとめて調理していたのですが、体調を崩してからはそれがとても億劫に。体調が悪いと長時間台所に立つのがしんどくて、いつものお鍋での低温調理や煮込みの下ごしらえがうまくできないんです。

そこで退院祝いに買ってもらったのが前から興味のあった「低温調理器」です。
放ったらかしで調理できることと、お手入れの簡単さ、応用範囲の広さが決めてでした。

低温調理器のメリット

その時購入したアイリスオーヤマの低温調理器はもう5年目になります。この機種は25度から95度まで0.5度単位で設定ができます。最適な温度をキープして加熱できるのでパサツキがちな鶏胸肉や豚もも肉もしっとり柔らかく、失敗なし。

我が家ではアレンジしやすい「鶏ハム」「煮豚」を作ることが多いですが、魚料理や卵料理、そのほか湯煎や発酵にも使えます。
火を使わないので火事の心配もないし、焦げていないか度々見に行く必要もありません。終了のブザーが鳴ったら肉の袋をお湯から出して冷やすだけなんです。調理後のお鍋はお湯を張っただけなのでさっと洗えばOK。
肉が冷えたらそのまま冷蔵庫で保存。袋を開けなければ真空状態のため傷みにくいのも嬉しいメリットです。

ほったらかし調理ができることと後片付けの楽さも相まって、低温調理器って想像していた以上に使い勝手が良く、随分助けられています。
お手頃価格の肉も美味しくなるので食費節約のためにももう手放せません。1万円ちょっとで購入した低温調理器ですが、すっかり元は取れちゃいました。

低温調理器の使い方

低温調理器は鍋の中に立ててお湯の温度を一定に保つもの。袋に入れて空気を抜いた肉をお湯に入れて湯煎状態で調理します。
肉のタンパク質は70度以上で加熱すると固くなりますので、柔らかく仕上げたいなら70度以下でじっくり火を通すのがコツ。しかし生肉は中心部で「63度・30分以上」に相当する加熱をしないと食中毒の危険があるので怖いんですよね。
低温調理器を使えば、安全かつ固くならない温度を放ったらかしでもキープしてくれるので、失敗がありません。

温度を設定するほかに肉の厚さ、肉質によって加熱時間を調整する必要がありますが、このあたりは低温調理器に付いてくるレシピを参考にしながら、何度か作って好みの仕上がり具合を見つける楽しみがあります。

しっとりやわらかむね肉の鶏ハム

こちらは我が家で一番頻度の高い鶏むね肉の「鶏ハム」。低温調理器を63度にセットして1時間弱でできあがり。わさび醤油でお刺身風に食べたり、サンドイッチに挟んだり、裂いてバンバンジーにしたりと活躍します。

豚肉調理もおまかせ

豚もも肉に塩をまぶして数日寝かせたもので作るとシンプルな豚ハムができます。仕上げに表面をフライパンで焼いて焼き豚に。
調味料を変えて醤油と八角などのスパイスで風味づけしながら低温調理するとチャーシュー風にもできます。
豚のかたまり肉（厚さ5cm）なら63度にセットし3時間が目安です。

豚ヒレ肉も同じように低温調理し、丸ごと大きなヒレカツにするのも大好き。肉には火が通っているので、衣がサクッとなればもうできあがり。
牛肉やジビエにも応用できるから、火加減が難しいローストビーフも簡単に出来ちゃいます。

大好きビッグなプリンも低温調理で失敗なし

低温調理器は肉だけじゃなく魚や卵料理にも使えます。
茶碗蒸しや、コンフィのような火加減の難しい料理もお手の物。
我が家で気に入っているのは大きな瓶で作るふるふるプリンです。78度にセットし45分加熱するレシピが好みでした。

忙しいママに低温調理器がおすすめ

我が家の肉料理に欠かせない存在になった低温調理器についてご紹介しました。
温度調整が難しい低温調理がほったらかしでできるのは思った以上に楽で、料理の負担がぐっと減りました。
体調不良がきっかけで購入した低温調理器でしたが、体調が戻った今もリモートワークの片手間で料理ができるので重宝しています。
低温調理器は放ったらかしで調理ができ家事効率が上がります。忙しいママ、体力のないママにおすすめします！

●記事を書いたのは・・・racss（らっくす）
【racssプロフィール】
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく＆健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。