【サードプレイス】安らげる「第三の場所」を見つけよう
チャイルドコーチングアドバイザー(R)で、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
「サードプレイス」ということばを、ご存知ですか?家庭や職場とは別の、自分にとって居心地のいい「第三の場所」を示します。今回は、主婦とサードプレイスについて考えます。
サードプレイスとは
「サードプレイス」とは自宅・職場(学校)とは別の、居心地のいい「第三の場所」を指します。妻・母や社会人といった肩書・役割を下ろし、自分が安心・リラックスできるコミュニティである必要があります。
利害関係のない平等なメンバーとの交流が、気分転換・ストレスの解消や自身の存在確認など、いろいろなことに繋がります。
主婦にもサードプレイスは必要
第一の場所「家庭」と第二の場所「職場」を往復する日々、ストレスが溜まりますよね。
また、在宅勤務の家庭や、自宅をオフィスにする主婦も増えています。すると、生活のほとんどが「家」という限定的な世界で完結してしまう。息が詰まることがあって当然です。
そんな時、「主婦が主婦でいなくてもいい場所=サードプレイス」があると、ちょうどいい「逃げ場」となるのです。
どんな場所・コミュニティがサードプレイスになるか
今の日本におけるサードプレイスの定義は曖昧です。興味や趣味が類似している人とは、信頼関係が築きやすいです。自分が面白そうだと思う事柄から探していきましょう。
身近では、ボランティアやスポーツのコミュニティに見出せるかもしれません。カフェが開催するワークショップなどもいいですね。
利害関係のないフレンドリーなメンバーと、会話が楽しめればOKです。
オンラインを活用する
現在は会議ツールなどを使ったオンライン・コミュニティも増えています。わたしも時々参加します。実際にいるのは自宅ですが、画面越しに全国各地の人たちとするおしゃべりは楽しいですよ。
こんなコミュニティには注意!
サードプレイスは、参加者全員にとって「安心・安全な場所」である必要があります。下のような場はサードプレイスにはなりません。注意しましょう。
1.権力者・支配者がいる
2.上下関係がある
3.ビジネスの勧誘がある
4.商品や商材の販売がある……など
また、サードプレイスはハードな勉強会でもありません。メンバー同士が刺激を与えあうのいいことですが、闘争心を煽られるような場所はサードプレイスとは呼ばないでしょう。
参加者としての心得
コミュニティへ参加する際、覚えておきたい事もあります。
1.他の人を否定しない、認める
2.オープンマインドで参加する、シャイになりすぎない
3.人の話を尊重する、自分ばかり話さない
4.不快に感じたら退出する勇気を持つ
簡単に言えば、討論会や悪口、自分語りの場にしないことです。同時に、遠慮ばかりして黙っている必要もありません。
そして、大切なのは「去る勇気」です。「ココじゃない」と感じたら、軽やかにその場を去りましょう。断るのが苦手な人は、いくつか退出理由を用意しておくといいかもしれません。健全なサードプレイスは、人の出入りにも柔軟なはずです。
ひとりとは違う心地よさを求めて
よく知らない相手と話すことに、抵抗がある方もいると思います。わたしもそうでした。しかしやってみると、初回からわりに「心地いい」のです。飲み物を片手に、みんなの話に耳を傾けるリラックスした時間。そこに「否定されない」安心感があれば、初めてでもくつろげるのです。
「ひとり時間」をサードプレイスとする考えもあります。でもひとりだと、つい考え事やスマホとの「にらめっこ」をしてしまいませんか?
ぜひ人と交流するサードプレイスを見つけ、「一緒にいるけど、なにもしない」自由を楽しんでほしいと思います。
組織に属すのが当然ではない、個人の時代になりつつあります。わたし達主婦も、自身が安らげる安全な居場所を、自分で選んでいきましょう。
■この記事を書いたのは…山名美穂
サンキュ!STYLEライター。パーソナルコーチ、チャイルドコーチングアドバイザー。WEBライター、ストーリーライターとしても活動。サンキュ!STYLEでは主婦の身近なトピックを、マルチジャンルで執筆中しています。現在、NLP(神経言語プログラミング)を勉強中です。