子どもの視点を変える!3種類のリフレーミング
チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
長所と短所は表裏一体。物の見方や捉え方次第であるのは、ご存じのとおりです。その見方・捉え方、そして表現方法をどれくらいご存じでしょうか。
様々な視点を持つために、3種類のリフレーミングを使いこなしましょう!
物事の見方を変え、違う意味を与える「リフレーミング」
「リフレーミング」は物事を違う枠(フレーム)から見て、感じ方や解釈を変えることです。
「落ち着きがない」を「活発」と捉えたり、「消極的」を「慎重」と言い換えたり。みなさん、実践されていますね。
この記事では、言い換えのバリエーションを増やす、3種類のリフレーミングについてお話しします。
状況を変えるリフレーミング
ひとつ目は、持っている性質や行動が「別の状況だったら」どう作用するかを考えるリフレーミング。
例えば「新しく人間関係を築くのが苦手」なら、「古くからの友だちと、長く深くつき合える」。
「新しい場所・人」という状況ではマイナスに感じられる性質・行動も、「慣れた場所や人」に置き換えればプラスの作用があるよね、と見つけていきます。
他にも「頑固」→「人に流されない」、「飽きっぽい」→「好奇心旺盛」と、状況次第で評価が変わります。
認識を変えるリフレーミング
「状況や環境を変えず、認識の仕方を変える」が、ふたつ目ののリフレーミングです。
お子さんが「雨が降っていて、学校に行くのが面倒だな」と言えば「苦手な体育がなくなるから、ラッキーじゃない?」、夏の暑い日に「暑すぎてイヤ」なら「絶好のプール日和だね」。
「雨が降っている」「暑い」といった状況自体は同じですが、認識の仕方をリフレーミングしています。
セルフイメージを高めるリフレーミング
最後は、子ども本人の「セルフイメージ」を変えるリフレーミング。
例えば「クラスの代表に選ばれちゃったけど、ムリ!できない!」には、「自分にはできない」「自分ではダメかも」というマイナスのセルフイメージが影響しています。
そういった場合「そんな大役を任されるなんて、すごいね!みんなに信頼されているんだね」と言い換えてあげてください。
「自分はできない人」という思い込みに、「できる・やり遂げる能力があるから、今の状況があるのだ」と気づきを与えます。
そうすると「どうすればできるか、どうやったら務まるか」と考えと行動に変化が起こっていきます。
リフレーミングは「その場で」、そして「柔軟に」
子どもに新しい視点と解釈を与えるリフレーミング。コツは「その場で」即時的にやることです。それから親自身に、物事を多角的に見る柔軟性があること。
簡単ではないように感じるでしょうか。もしそうであれば、あなたの中に「わたしには、できない・ムリ」というセルフイメージがあるのかもしれません。
「いろんな見方をする能力が、わたしには十分にある。だからこの記事を最後まで読み切ったのだ」と、セルフイメージのリフレーミングをするチャンスです◎
あなたはもう「どうやったら、できるかな?」と考え始めているはず。
■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー(R)、全米・日本NLP協会NLPプラクティショナー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。ウェブライター、ストーリーライターとしても活動中。サンキュ!STYLEでは、子育てや人間関係を中心に、主婦の身近なトピックを扱って執筆しています。
*NLP(神経言語プログラミング)は、「脳と心の取扱説明書」と呼ばれる実践的心理学。セラピー分野から生まれ、カウンセリングやコーチング等でも広く活用されている。