小学1年生の登校・行き渋り「学校に行きたくない!」への対応の仕方

2023/04/14
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

小学校に入学した子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら悩みますよね。1年生は学校にも慣れていないし、親御さんは不安が募ります。

小学1年生の登校・行き渋りには、どんな対応をしたらいいでしょうか。

本人も分からない「行きたくない理由」

「学校に行きたくない」と言われたら、親は「なんで?」と焦ってしまいます。

でも小学1年生の子どもに理由を聞いて、ハッキリ答えてくれることは少ないです。なぜなら、本人も理由をよく分かっていないから。

友だちができない(と感じている)・給食が苦手・先生が怖いなど、いくつかは思い当たるかもしれません。そして、それらが行き渋りの問題の本質かというと、少し疑問が残ります。

子どもの話を聴く

子どもが「学校に行きたくない」と言いだしたら、まずはじっくりと話を聴いてください。

ただし上に書いたように、理由は明確に分からないかもしれません。

忘れないで欲しいのが、話を聴くのは「問題を洗い出して解決するためではない」ということ。

子どものこころに寄り添い・共感する。そして「お母さんは、あなたの味方だよ」と、ことばや態度で伝えるためです。

ご不安かもしれませんが、子どもの気持ちを受け止めてあげてください。

一緒に登下校する

少しでも子どもが安心して学校に通えるのであれば、一緒に登下校するのもいいでしょう。

「他の子は子どもだけで通学しているのに……」と思われるかもしれません。

しかし行き渋りが見られる今
■子どもだけで通学できる
■学校に通える
どちらが大切でしょうか。

学校によっては校内・教室まで付き添いができるかもしれません。子どもが求めるのであれば、今はできるだけ側にいてあげるときです。

行き渋りが理由で、親と一緒に登下校する小学1年生は案外います。たまたま会う機会がなくて見えないだけ。「うちの子だけ」と悲観する必要はありません。

学校に相談する

小学1年生の行き渋りは学校生活のこと。当然学校に相談していいです。

まずは担任の先生に伝えると思います。しかし一度にたくさんの生徒を見ながら授業をしている先生に、ひとりだけ細やかな配慮をお願いするのは難しいかもしれませんね。

その場合は養護の先生や、スクールカウンセラーなどにも相談してください。

スクールカウンセラーは心理のプロ。相談する側の親が持てる安心感も大きいです。授業中や休み時間のお子さんの様子を見て、詳しく教えてくるはず。

学校にスクールカウンセラーいるなら、ぜひ頼って欲しいと思います。

どの先生に相談しても「学校ではふつうです」と返ってくることがあります。家での子どもを見ているお母さんは「本当に?」と思われるかもしれません。

だからと言って学校に詰め寄るのが得策ではないですよね。なるべく感情的にならずに家での様子を伝え、第三者から見た事実を認識するようにしましょう。

子どもを信じて家庭を「安心の場」に

小学1年生の子どもに登校・行き渋りがでると、親は「どうやって行かせるか」「どうしたら行くか」を考えてしまいがちです。

子どもは慣れない学校で精いっぱいがんばっています。家庭で親までが「がんばりなさい」「行きなさい」と叱咤しては、子どものこころは落ち着きません。

環境に適応するのにかかる時間は、子どもそれぞれ違います。

可能な範囲で構いません。子どもの話を聴いて寄り添う、一緒に過ごす時間を増やす。

そして「お母さんは味方、どんなあなたも大好き」だと伝え続けてください。

大きな問題がないかは観察を続けながら、子どもやご自身の乗り越える力を信じて欲しいと思います。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー、全米/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー
コーチングや心理学NLPの考えをベースに、子育てや女性のマインドの記事を中心に書いています。
*NLP=神経言語プログラミング。脳とこころの取り扱い説明書とも言われる、実践的心理学です。

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