夫と子育ての方針が合わない!これって子どもに悪影響?
チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
子育ての方針・やり方が夫と一致せず、困ったことはありませんか。母親と父親がバラバラのことを言っていると、子育てに悪い影響はあるのでしょうか。
夫と子育ての方針が合わない!
夫と育児方針が一致せず、困ったことがある妻は多いはず。
■子どもに野菜をたくさん食べさせたいのに、夫がジャンクフードを与える
■スマホやタブレットは控えたくても、夫が気にせず子どもにみせる
■子どもが汗をかいたら着替えさせたいけど、夫は「これくらい大丈夫」と協力してくれない
……など。なにかしら、こころあたりがありませんか。
異なった環境で育ってきたふたりですから、価値観ややり方は違って当たり前。分かっていても、母親と父親が別々のことを言っていたら、その矛盾が子どもに悪い影響を及ぼすのでは?と懸念される方もいらっしゃると思います。
夫婦で育児方針が違っても大丈夫
結論から言うと、夫婦で子育ての方針が違っても大丈夫です。後述しますが、違っていいのです。
社会には様々な考えや意見・文化があり、いろいろな人がいます。家庭は子どもが初めて属する一番小さな「社会」です。そこにいるメンバー、母親と父親がそれぞれ異なる考えを持っているのは、社会のあり方としてごく自然なことです。
子どもにとって家庭は、母親と父親という別人に触れ「多様性」を学ぶ大切な場所なのです。お母さんはこう言っているけど、お父さんは違う。矛盾があることでケンカも起きますが、それらを通して許容や共存も学んでいくでしょう。
無論、教育DVやネグレクトなど虐待は許されませんが、多少厳しかったりゆるかったり、夫婦でこだわりのポイントが違っても大丈夫です。
両親が同じ方向ばかり見ていると子どもは苦しい
両親の子育て方針が合致しすぎていると、子どもは苦しさを感じるもの。
例えばテストの点がよくなかったとして、母親と父親の両方から厳しく詰められたら……?子どもの精神的負荷は想像に易いですよね。
学校の成績が振るわなくて父親に叱られたら、母親が慰める。礼儀作法について母親から注意を受けたら、父親がフォローに入る。
両親の考えややり方の違いは、子どもの逃げ場となります。逃げる場所・安全な場所があれば、子どもはいろんなことをやってみようと思えますよね。そういう意味で、夫婦の子育て方針が異なるのはいいことだといえるでしょう。
夫とは「目標」を共有して意見交換をしよう
子育ての方針ややり方は違えど「幸せな家庭を築き、幸せな子どもを育てる」という目的は、夫婦で共通しているはずです。
どのみち子どもが幸せに育つのであれば、多少門限が厳しかろうと行儀が悪かろうと許容してもいいかな?思えてこないでしょうか。
譲れない部分もあると思います。そういうときも、夫を自分側に動かそうと躍起になるのは得策ではありません。まずはふたりの一番大きな目標「幸せな家庭で、幸せな子を育てる」を改めて共有し、夫の考えと「意見交換」をする気持ちで話し合いができたら理想です。
夫婦が「横の関係」として風通しのいい意見交換をできる家で育った子は、幸せな子になると思いませんか。
■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー、全米/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー
コーチングや心理学NLPの考えをベースに、子育てや女性のマインドの記事を中心に書いています。
*NLP=神経言語プログラミング。脳とこころの取り扱い説明書とも言われる、実践的心理学です。