「わたしって母親失格?」子育てに自信がない人に知っておいて欲しいこと

2023/07/04
  • 子育て・マインド分野を得意とするWEBライター。チャイルドコーチングアドバイザー、ライフコーチもっと見る>>

チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。

まじめな人ほど陥りやすい「わたしって母親失格?」。子育てに行き詰ったとき、なるべく早くこころを整えるために知っておいて欲しいことをお伝えします。

不足に目がいくのが人間、できていることを見よう

人間は足りない部分、欠けているところに意識がいきます。子育てにおいても自分ができなかったこと、苦手なことにフォーカスして落ち込むのは自然な反応です。

「自分はダメな母親だ」と悩んだら、客観的に「本当に失格と言われるほどできていないのか」自分を観察してみましょう。

食事を与える、体の清潔を保つ、あいさつなどの声かけをする……。毎日子どものために、いろいろなことをしていますよね。「そのくらいやって当たり前」と自分を過小評価せず、できていることにも目を向けるようにしてください。

子育てに向き不向き・有利不利はある

人には得意不得意があります。そうすると、子育てに向いている人・そうではない人がいて当然だと思いませんか。

「人といるのが苦でない人」と「ひとりでいるのが好きな人」では、子どもと密に過ごす時間に対する負荷は違うはずです。他にも、責任感の強い人は子育てでも緊張しやすいでしょうし、体力の有無でも疲労感は変わってきます。

ひとりで過ごすのが好きで責任感が強く、生まれつき体力も少ない。そんな方は相対的に子育てに不利だといえるかもしれません。しかしそれらは自分が持って生まれた気質や体質。否定的にとらえて自分にダメ出ししないでくださいね。

不得手な子育てをがんばっているとしたら、それはすごいことです。

人間だもの……。子どもとの相性も存在する

親も子どもも人間ですから「相性」があります。コミュニケーションがとりやすい相手・そうでない相手は、血を分けた家族でも存在します。例え自分の子ども相手でも、成果を感じづらいコミュニケーションを続ければ当然疲れます。それは母親のせいではありません。

自分を知り、子どもを観てよりよい関係を模索していく。よい母親ではなく、コミュニケーションが上手な大人を目指せるといいですね。

いわゆる「反抗期」の子どもとは、関わりづらさを感じやすいです。反抗期は一時的なものでずっとは続きはしません。安心してください。

正解のない育児で「母親の合否」は決められない

■ポジティブな人と慎重な人
■コミュニケーションが得意な人と、そうでない人
■大雑把な人と神経質な人
■裕福な家に生まれた人と、そうではない人
……。ひとりひとり条件が違うのに「子育ての正解」は定義できません。正解がないのに「母親失格・不合格」とジャッジするのもおかしな話です。

ご自分で「母親失格だ」と思われたのでしょうか。それとも誰かに言われたのでしょうか。どちらにしても本当に誰から見てもダメなのか、一度客観的にとらえる必要があります。

第三者的の視点を持つことで「思ったほどダメじゃない」「社会的に非難されるような状況ではない」と、冷静に思えることもあるでしょう。

がんばっている自分を認め、人を頼ろう

まずは自分が持てる力や能力・環境(NLP*ではこれらを「リソース」と呼びます)を持って、すでに十分がんばっていると思ってみませんか。そのうえで、足りないものがあれば具体的に対策していきましょう。

そして、多くのお母さんに持って欲しいのが「頼る力」です。頼る力を獲得するのも、よい母親になるためではありません。自分がよい人生を送るためです。

漠然とした「母親合格」にとらわれて、自分にダメ出しをしないこと。子育てに不利かもしれない状況の中で、がんばっている自分を認めるところから始めてください。

そして「母親失格」思いつめるすぎるときは、大体ものすごく疲れています。その場合は心身の休息時間の確保を、最優先で行ってください。

■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー、全米/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー
コーチングや心理学NLPの考えをベースに、子育てや女性のマインドの記事を中心に書いています。

*NLP(神経言語プログラミング)は、「脳と心の取扱説明書」と呼ばれる実践的心理学。セラピー分野から生まれ、カウンセリングやコーチング等でも広く活用されている。

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