致命的な夫婦げんかを回避せよ!夫に言ってはいけない3つのことば
チャイルドコーチングアドバイザーで、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
多くの夫婦にとって、避けては通れないのが夫婦げんか。今回は、致命的な夫婦を回避するために「夫に言ってはいけないことば3つ」をお伝えします。
1.「それくらいできないの?」と言ってはいけない
ひとつ目は「それくらいできないの?」といった、能力を否定することばです。
他にも
・片づけができないの?
・これだけしか稼げないなんて
・言ってること、分かる?
など。
「能力がない人」「できない人」という意味が含まれることばは避けます。そもそも「本当に夫に能力がないのか」というと、そうでない場合が多いはずです。
片づけが「できない」のではなくて「しない」のです。片づかなくても気にならないとか、妻に指摘され過ぎて抵抗したいとか、行動の妨げとなる障害が存在しているということ。「できないの?」と責めたくなったら、行動の障害はなっているものはなにか?立ち止まって考えてみましょう。
2.「そんなものが大事なの?」と言ってはいけない
趣味やコレクションなど、夫が大事にしているもの・ことを否定することばも、大きないさかいを引き起こす要因です。
人は「大切にしているもの」「価値を感じていること」を否定されると、ものすごく怒ります。主婦が「家事くらい誰でもできる」とか「子育てなんて大したことない」とか言われて腹が立つのは、私たち主婦にとって家事や育児が価値があるものだからです。
義理の実家の悪口がNGとされるのも、夫の大切な家族(実家・親)の否定を意味するからでしょう。
また、男性は仕事に大きな価値を感じている人が多いと言います。「家族より仕事が大事なの?」なんて言われると、どちらも大切だから困ってしまうようです。
3.「いなくなればいいのに」と言ってはいけない
一番言ってはいけないのが「いなくなればいい」などの存在を否定することばです。これに関しては、多くをお伝えする必要はありませんね。
本当に夫の存在を否定したくて言う人は、なかなかいないかと思います。気をつけたいことがあるとすれば「ケンカになって、怒りに任せてつい言ってしまった……」というケースでしょうか。人を不必要に傷つけないためにも、自分自身を好きでいるためにも、誰かの存在を否定することばは頭の辞書から消しておきましょう。
夫に「言っていいこと」と「伝え方」
致命的なけんかは回避したい、でも意見が食い違って困る。そして改善してもらいたい点を伝えたい……。そういう時には、どう伝えたらいいでしょうか。
こちらの気持ちを上手に伝えるポイントは
・「行動」と「環境」について指摘する
・「Iメッセージ」で伝える
のふたつです。
ものを片づけて欲しいなら
・片づけて欲しい(行動)、部屋をキレイに保って欲しい(環境)
はOK。能力や人格を否定されないから、夫も受け取りやすくなります。
もうひとつが「Iメッセージ」で伝えることです。
・片づけてくれたら“わたしは”助かる
・協力や理解を得られないことで、大切にされていないと感じて“わたし”は悲しい
といった感じで、相手を非難するニュアンスをなくしましょう。
「上手な夫婦げんか」をしよう
けんかは全くない、いつも仲がいい……。そんな夫婦関係が理想かもしれません。でも異なる人間が集まれば、意見は食い違うものです。
建設的な話し合いにするために、上の言ってはいけない「能力・大切にしていること・存在の否定」のことばと、伝えていいことや伝え方をこころに留めておくといいでしょう。そして、夫婦の話し合いは「家族・家庭をよりよいものにする」という共通の目的を目指して行われると忘れないで。
意見が食い違うときも「上手なけんか」になるようこころがけましょう。せっかくのエネルギー、お互いを否定するけんかより、意義ある会話や楽しいことに使いたいですよね。
■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー、全米/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー
コーチングや心理学NLPの考えをベースに、子育てや女性のマインドの記事を中心に書いています。
*NLP=神経言語プログラミング。脳とこころの取り扱い説明書とも言われる、実践的心理学です。