【プロ直伝】ほたるいかと菜の花の洋風アレンジで春のおもてなし
こんにちは。暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するサンキュ!STYLEライターのあやをです。
筆者は、定期的にフレンチシェフの友人M氏と料理教室(と言う名のみんなで料理をしながらしこたまワインを飲む会)を開催しているのですが、今回はそこで教えてもらった「春のおもてなし料理」をご紹介します。
ほたるいかと菜の花の洋風アレンジレシピ
ほたるいかというと酢味噌で食べる…くらいしか思いつかなかった筆者に向かってM氏が一言。
「今日は菜の花と一緒にフレンチドレッシングで和えよう」
ほたるいかをフレンチドレッシングで和えるだと?
それってほんとうに美味しいの?
半信半疑のまま、クッキングスタート。
①ほたるいかの目とくちばしを取り除く
目とくちばしは口の中に残るので、多少面倒くさくても取ったほうが良いそう。
手で取るのが難しければ調理用のピンセットを使うと簡単です。
②菜の花を茎・葉・蕾に分ける
さあて、菜の花を茹でようかな〜と束をわしっと掴んで湯に入れようとした筆者に対し、M氏からストップがかかりました。
「菜の花は茎・葉・蕾で茹で時間が変わるから、茹でる前に分けて」
なんということでしょう。皆さんはそんなことをしてから茹でたことありますか?筆者はありません。しかしM氏曰く、この一手間がこの料理最大のポイントなんだとか。
②菜の花を茹でる
分けた菜の花を、それぞれお湯で茹ででいきます。茹で時間はきっちり◯分というのはないそうで。
「菜の花と会話して」
という癖強めの指示。訳しますと「菜の花を良く見ながら茹で、色が鮮やかになったら引き上げてOK」ということだそうです。
茹で上がったら水で冷やすのですが、ここでもまたポイントが。
はじめから氷を張った水を用意しても、熱々の菜の花を入れるとあっという間にお湯になってしまうので、一度水に晒したらその水をすぐに取り替え、そのあとに氷水につけると菜の花がすばやく冷えて食感がよくなるのだそう。
水気を絞ったら菜の花の下ごしらえは完了です。
③和える
フレンチドレッシングも、もちろん手作り。
<家庭で作る基本のフレンチドレッシング 250cc>
・酢 60cc
・サラダ油 180cc
・マスタード 12g
・塩 適量
・コショウ 適量
これを泡立て器で手早く混ぜ、乳化したら完成です。ドレッシングは意外と自宅にある調味料で簡単に作ることができるのですね!
しかしそこは怠け者の筆者。毎回ドレッシング作るの、正直面倒くさいんですけど…とぼやいてみたところ、
「まあ、キューピーのフレンチドレッシングでも十分美味しいよ」
これは朗報。
ということで、ドレッシングなんて毎回作ってられっか!というかたは、市販のフレンチドレッシングでも良いそうですのでご安心を。
菜の花とほたるいかをボウルへ入れて、ドレッシングで和えれば完成です。
ほたるいかと菜の花が織りなすハーモニー
どうでしょう。いつもは酢味噌を添えられているほたるいかのこのおしゃれなたたずまい。
肝心の味はというと....お、おいしい!おいしすぎる!
菜の花に、ほたるいかのワタが絡まり合って、ほろ苦いコクが広がる大人な味わい。そこにフレンチドレッシングの酸味がベストマッチ。
そして何より、菜の花の食感が最高。部位に分けて茹でたことで、それぞれがかた過ぎず柔らか過ぎず、全てが程よい食感。
茹でるときの工程が多く面倒だと思っていたけれど、あの一手間だけでこんなに茹で野菜のレベルがアップするとは。お見それしました。
見た目のおしゃれさも抜群なので、春のおもてなし料理にもってこい。お酒との相性も抜群です。茹でるポイントさえおさえれば、特別な調理は一切なし!誰でも簡単に作れて、しかもちょっと凝った料理風に仕上がる一品。
ほたるいかが出回る今の時期に、一度は試す価値ありです!
余談ですが・・・
シェフM氏と筆者との出会いは、遡ること数年前。
仕事帰りに銀座の街をふらふらと一人で飲み歩き、離れて暮らす両親を心配させるような独身時代を過ごしていた筆者が入り浸っていたお店のシェフこそがM氏でした。
そんなM氏から学ぶ「お家でできるプロの味シリーズ」また定期的にご紹介します。
◆M氏プロフィール
北関東生まれ北関東育ち、悪い奴らはだいたい疎遠。高校卒業後に調理師免許を取得し上京。フランス料理店などで数年働いたのち、渡仏。帰国後、銀座にあるレストランのシェフに。3月から独立し、都内で出店予定。
◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。定期的におすすめ本を紹介します。