暖炉のそばのお茶の本とカップ

読書マニア主婦が厳選!「この冬に読みたい本」5選

2020/01/15
  • 暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。もっと見る>>

こんにちは。三度の飯の次に読書が好きなサンキュ!STYLEライターのあやをです。

寒い冬、外に出るのが億劫な日は、あったかい部屋でコーヒーを飲みながら読書なんていかがですか?今回は、暇さえあれば本を読んでいる読書マニアの筆者が、寒い日にじっくり読みたい「冬のおすすめ本」を厳選してご紹介します。

「冬に読みたいおすすめ本」5選

羊と鋼の森/宮下奈都

調律の世界に魅せられた青年(外村)が、調律師として成長する姿を描く。舞台である北海道の自然描写が美しく、物語全体を通して澄んだ静けさを感じます。登場人物が皆魅力的で、外村が恩師や先輩、ピアノが大好きな双子の姉妹との交流を通して、迷い、悩みながら少しずつ前に進んでいく姿に勇気をもらいます。まさに、寒い冬に心をじんわりあたためてくれる一冊。

マチネの終わりに/平野啓一郎

「結婚した相手は、人生最愛の人ですか?」という帯に心を揺さぶられる、昨年映画化され話題となった作品。天才ギタリストの蒔野と、ジャーナリスト洋子。互いに惹かれ合いながらも、相手を想うが故にすれ違ってしまう二人の恋愛模様を、世界情勢やPTSDといった社会問題と絡めて描いた読み応え抜群の一冊。透明感のある美しい文章でどっぷり物語の世界に浸れる、切ない大人の恋愛小説です。

横道世之介/吉田修一

長崎から上京した横道世之介18歳の1年間を綴った、笑って泣ける青春小説。大事件が起こるわけではないけれど、何気ない日常の一つ一つがあたたかく、愛おしい。世之介のお人好しぶりに、読んでいて思わず笑みがこぼれます。落ち込んだときや気持ちが塞いでしまうとき、心を穏やかに照らしてくれる陽だまりのような一冊。後半の雪のシーンが印象的です。

ノルウェイの森(上下巻)/村上春樹

「100パーセントの恋愛小説」というコピーで1987年に発売された村上春樹の名作。主人公の僕、自殺した親友スズキ、その恋人だった直子、そして同じ大学に通う緑。全編を通して、しんとした静けさの中に激しさや痛みを感じる物語。繊細な心象描写と情景描写に心を奪われる、今の時代に読んでも全く色褪せない魅力的な一冊です。

冬の本

最後は、普段あまり本を読まないという方におすすめしたい一冊。作家や音楽家、コラムニストなど84人の愛読家が、約千字で「冬」と「一冊の本」について綴ったエッセイ集。冬にまつわる本や、冬に読みたい本など、思い思いの「冬の本」が紹介されていて、書き手の魅力をぎゅっと凝縮した84通りの冬を楽しめます。

冬の寒い日は読書に限る!

今回は、冬を感じる本や、冬の描写が美しい本、寒い日にほっこりできる本など「冬に読みたい本」をご紹介しました。

寒くて曇り空の多い冬は、何となく寂しい気分になることも...そんなときは、素敵な本を読むと心がほどけて穏やかな気持ちになれますよ。今年は窓の外に冬の景色を感じながら、あたたかい部屋の中でどっぷりと物語の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

◆記事を書いたのは・・・あやを
暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。FP2級保有

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