他人事じゃない!ある日突然、私はパニック障害になったvol.1

2020/01/24
  • 暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのあやをです。
突然ですが、私は一年半ほど前に、パニック障害を発症しました。これまで、家族と一部の知人を除いて誰にも言っていなかったのですが、隠しているよりも、少しでも多くの人に「パニック障害」のことを知ってもらった方が良いのではないかと思い改め、今回記事を書くことにしました。

そもそもパニック障害って何?!

「パニック障害」とは、動悸や窒息感、めまい、吐き気、震えといった「パニック発作」が、繰り返し出現する状態のことです。「パニック発作」が起きると、このまま死んでしまうのではないかというほどの強い恐怖を感じます。

「パニック障害」の人の多くが「空間(広場)恐怖」を伴います。空間(広場)恐怖とは、逃げるに逃げられない場所で恐怖が生じることで、新幹線や飛行機、高速道路などが典型的な例ですが、その他にもエレベーター、トンネル、橋など恐怖の対象は人よって異なります。

そして「パニック障害」の場合、発作が起こった後も、「また発作が起こるのではないか」という恐れから行動が制限され、日常生活に支障をきたすようになるのです。

私が初めてパニックになった日

そのとき私は、ホワイトニングの施術を受けるために歯医者の椅子の上にいました。まず歯をチェックし、マウスピースを装着、薬剤を塗布...これまで何度も経験した、何も特別なことはないいつもの手順でした。

しかしマウスピースを口に入れられた瞬間、生まれて初めて感じる恐怖が突然私を襲いました。薬剤を塗布しようとしているお医者さんを跳ね除け、咄嗟にばっと起き上がってしまった私。

「ど、どうされましたか?」
 驚くお医者さん(そりゃそうだ)
「いえ、あれ、なんか、すみません...」

私自身何が起こったのかがよく分からず、でも動悸と息苦しさが止まりません。再度椅子に横たわってみるも、今度は横になった瞬間にめまいがし、このまま狂ってしまうのではないかという恐怖に襲われ、まさに「パニック状態」でした。


それでも、その日の私はまだ「ちょっと疲れていたのかな...」程度にしか思っていませんでした。

しかし、数週間後に今度は歯科検診で歯医者を訪れた際、椅子に座った瞬間に先日の出来事がフラッシュバックし、またパニック発作が起きてしまったのです。

パニック障害の始まり

さすがにおかしいと思いネットで詳しく調べたところ、明らかにパニック障害の症状であることが分かり、すぐさま病院へ。

私は数年前からストレス性の胃腸障害で心療内科に通院していたので、そこで診てもらったところ、やはりパニック障害の症状だということで安定剤を処方されました。
(この胃腸障害というのもなかなか厄介で、2年以上あれこれ苦しめられたので、またいつか詳しく書きたいと思います。)

あえて書きますが、数年前に初めて心療内科を訪れたときには「なんで私がこんなところに」「ここは私みたいな人が来るところじゃないのに」なんてことを本気で思っていました。ものすごい偏見ですよね。でも当時、バリバリ働いていて、ストレスを自覚していなかった私は、精神的な疾患が誰にでも起こることだという認識が正しくできていなかったのだと思います。そのせいで、その後の治療がかなり難航しました。

それから数年をかけて、だいぶ自分のからだを受け入れられるようになっていたので、今回のパニック障害についても多少のショックはあったものの、受け入れるのにそこまでの苦悩はありませんでした。

ただ、その時の私はまだ、パニック障害が日常生活に与える影響を甘く見ていたのです...。

他人事じゃない!ある日突然、私はパニック障害になったvol.2に続く…




*この記事は、参考文典及び筆者の経験に基づいて執筆しています。
*参考文典:磯部潮『パニック障害と過呼吸』幻冬舎新書 2012年

◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。定期的におすすめ本を紹介します。

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