中学生・高校生の読書感想文におすすめの本と書き方のコツ!
こんにちは。
これまで1,000冊以上の本を読んできた読書好きのサンキュ!STYLEライターあやをです。
夏休みの宿題で出されることの多い読書感想文。
今回は、読書感想文が苦手!という中学生・高校生の皆さんやそんなお子さんを持つ親御さんへ、面白くて書きやすい、読書感想文におすすめの本をご紹介します。
どんな本を選べばいいの?
読書感想文を書くときに、まず本選びで苦戦するという人も多いのではないでしょうか?でも、読書感想文を書くときには、本選びが実はとても重要なんです。
読書感想文の本を選ぶポイント
・興味、関心のあることが題材になっている本
・登場人物やストーリーに自分との共通点がある本
読書感想文を書く上で一番大切なのは「その本を読んで自分がどう思ったか」です。だから、自分のこれまでの経験や、普段の生活と重ねて読める本を選ぶと書きやすいですよ!
読書感想文におすすめの本
かがみの孤城/辻村深月
不登校になってしまった中学生のこころ。ある日、部屋の鏡が突然光りだした。鏡をくぐり抜けた先にあった不思議なお城には、同じような境遇の7人が集められていた。なぜこの7人がここに集められたのか...?
中学生くらいの年齢だと学校が世界の全てなので、その学校で居場所を失うのはとても辛いことです。でもこの物語のように、もし学校以外の世界があり、そこに自分を助けてくれる仲間がいたとしたら...。ラストは驚きと感動で思わず涙しました。自分が中学生の時にこれを読めていたら、救われたかもしれないな、と思えた本です。
7人の登場人物がそれぞれに悩みを抱えているので、その中で一番共感できる人にスポットを当てて感想を書いてみても良いかもしれません。
桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ
バレー部のキャプテン・桐島が突然退部したことをきっかけに、桐島の周りにいる5人の高校生たちの日常がわずかに狂い始める...。
5人の高校生たちが抱える学生特有の問題はとてもリアルで、同世代の皆さんは共感できること間違いなし!
学校が舞台なので、自分の学生生活や、実際に周囲で起きている問題と重ね合わせて自分だったらどうするか?を考えてみると書きやすいと思います。
ぼくは勉強ができない/山田詠美
「勉強よりも、もっと素敵で大切なことがある」勉強はできないが女の子によくモテる17歳の時田秀美くん。退屈な大人になりたくない秀美くんの高校生活を綴った青春小説。
周りが何も考えずに当然だと思っている事に対して疑問を持ち、それがたとえ先生の言うことでも、納得がいかなかったら反論する。そんな秀美くんがとても魅力的な一冊。
きっと、秀美くんの考え方や言葉の一つ一つにはっとさせられると思います。印象的なセリフが多いので、それを読んだ時の自身の心境の変化をぜひ書いてみてください!
そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ
「私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった。」血の繋がらない親の間をリレーされた森宮優子、17歳。でも彼女はいつだって愛されていた。
主人公は特殊な家庭環境にあるにも関わらず「困った。全然不幸ではないのだ。」と言うのです。この一文にこの物語の魅力がぎゅっと詰まっています。家族とは何か?を考えさせられる、心温まる作品です。
家族の大切さを感じられる小説なので、この小説の中のエピソードを受けて、自身の家族との関係や向き合い方を改めて考えさせられるのではないでしょうか。家族の在り方について感じたことをぜひ書いてみてください。
博士の愛した数式/小川洋子
80分しか記憶が続かない数学者。そこに家政婦として派遣された「私」と、その息子。最初は戸惑いつつも、しだいに心を通わせていく3人。切なくて愛おしい日々の物語。
中学生や高校生は、数学自体には馴染みがあると思いますが、この小説では「数学の美しさ」が至る所にでてきます。数学に対する興味が広がり、数学が苦手な人はイメージが変わるかもしれません。そして、博士の愛する「数式」が、3人の絆をより強いものにしていく過程に、きっと心があたたまるはず。
普段私たちが当たり前にしている「記憶」が博士にとっては当たり前ではありません。そのことに注目し、もし自分だったら?という観点で書いてみても良いですし、奥深い数学の世界を知った感想を書くのも良いと思います。
読書感想文の書き方のコツ
あらすじは冒頭で簡潔に書き、あとは印象に残ったシーンやセリフ、それに対して自分がどう思ったのかを中心に書くようにしましょう。読書感想文を書くことを前提に本を読む場合、気になった箇所には、付箋を貼ったり線を引いたりしておくことをおすすめします!そうすることで、あとから読み返す必要がなくなり、スムーズに感想文を書くことができますよ!
◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。