美しい髪と頭皮を守れ!涼しくなってきたら気をつけたいトラブル

2022/10/14
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
暑い季節が過ぎ、汗や湿気で蒸れることもなくなったと安心していませんか?
涼しくなりまだ乾燥も気にならない季節でも、思わぬところにトラブルの種がひそんでいます。
私の家族が経験した、髪と頭皮に大ダメージの事件をお伝えします。

秋になって急にやってきた頭皮のかゆみ

去年の10月上旬から中旬にかけてのできごとだったと思います。
特に心あたりもないのに、無性に頭がかゆくなってきました。

念入りにシャンプーしてみましたが、症状はいっこうにおさまりません。
風呂上がりに頭をひっかくと白い頭皮にまじって茶色い小さな粉のようなものが見つかることもありましたが、フケなのだろうと思って気にとめていませんでした。

娘の髪をとかしていて驚愕

私の娘の髪は、平安時代の女性かと思われるほど長いので念入りなブラッシングが欠かせません。
ある日の午後、髪のもつれがひどいので目の細かいくしで丁寧にとかしていた時のことです。

くしの細い目の間に、何かがひっかかってばたついています。
「羽虫かな?」とじっと目をこらして絶句しました。
羽などありません、細長く脚の短いとても小さな虫でした。
体長2~3ミリといったところでしょうか。

全てをさとった私、その虫はティッシュにくるんで捨てました。
病院に行きたかったけれど、時刻はもう18時過ぎ。
今からでは間に合わないと思ったので、とりあえずその日は子どもたちを一列に並べて入念にシャンプーし、すぐに洗い流さず1分くらい放置しました。

案の定、そこにはそれぞれ2、3匹の昆虫の死がいが。
自分の髪にもおそらくいるのだろうと思いました。

診察結果と駆除シャンプー

次の日、私と子ども達は3人仲良く近所の皮膚科へ。
医師は私達のこめかみのあたりの髪をかきわけ、髪についた何かをピンセットでしごき取り、顕微鏡でのぞいて言いました。
「アタマジラミですね」
やはりな、時々話に聞くやつだ……などとぼんやり考え、「薬もらえるのかな」と思っていると「隣の薬局でシャンプー買ってください」との言葉が。

「シャンプーで治るの?」とぽかんとする私を尻目に、受付の人が手早く会計をすませて隣の薬局まで案内してくれました。
薬局の人は、医薬品扱いの駆除用シャンプーを教えてくれました。
悲しいかな、処方箋はなく実費で購入です。

説明書を読むと、3日おきに駆除用シャンプーを使い(間の日は普通のシャンプーでOK)、それを3、4回繰り返すとのこと。
シャンプーが終わってから付属のくしで髪をとかすと、気が遠くなるほどつぎつぎに虫が引っかかりました。
使ったバスタオルは、熱湯につけおきせねばならず、パジャマも毎日洗濯。
この月の光熱費は大変なことになっていたかと思いますが、考えたくもありませんでした。

駆除は無事に終了と思いきや

シャンプーとブラッシングのおかげで、4回目のシャンプーの後から虫を見かけることはなくなりました。
副作用なのでしょうか、髪がパサパサになり頭皮の乾燥に悩まされました。
娘の場合は、頭頂部の髪が数本まとめて抜けてしまったほどです。

私は思い切って髪を切りました。
これで解決、と思いきやまた事件。
2、3週間後、娘の髪をチェックするとまたアタマジラミがいるではありませんか。
思い返せばその数日前、遠足があったのでした。
アタマジラミは子ども同士で頭をくっつけることで移動するので、地図を見るために文字通りひたいをつき合わせた時にもらったのでしょう。

探すと、息子の頭にも少しいました。
駆除用シャンプーをふたたび購入。
この時は、一度こりて頭をくっつけて寝ないようにしていたためか、私の髪からは駆除用シャンプー後にすいても虫が出ませんでした。

チェック法と対策

アタマジラミは飛んだり跳ねたりはしませんが、やっかいな虫です。
毎日洗っていても、普通のシャンプーではほとんど死なないらしいです。
卵の状態の時は、駆除用シャンプーでも死にません。

増えるとかゆみがひどくなるので、早期発見がカギ。
こめかみあたりの髪をかきわけると、卵や卵のカラを見つけることが可能です。
フケとは違い光の当たり具合でキラキラし、軽く払ったくらいでは全く落ちません。
爪で強くつまんで引き抜くようにすると取れ、楕円形をしています。

見つけたら早めに皮膚科に行き、駆除用シャンプーを使い、学校にも連絡を入れましょう。
学校のお知らせを見ると、毎年秋以降に発生の報告が増えるそうです。
友達とタオルを共用しない、頭をくっつけないといったことを子どもに言い聞かせておくことも大事です。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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