コロナ下での運動会……前例のない状況で感じたこととは
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
秋といえば運動会シーズン。
二児の母親である私のところにも、その波は押し寄せました。
今年はコロナの影響で、例年通りのプログラムとはかけ離れた状態での開催。
その時の素直な感想です。
分散開催で応援なし!なのに気分はすっきり
息子の小学校の運動会は、2学年ごとに分けての分散開催となりました。
玉入れや騎馬戦など、学年単位で争う競技は全てカット。
個人種目の徒競走と学年それぞれのダンスのみ残されました。
うちの息子は、80メートル走で周囲が全速力で走る中、あきれるほどのちょこちょこした走り方で完走。
もともと空気を読むのが苦手なマイペース人間なので、「80メートル走だから速く走らなきゃ!」とはあまり思わないようです。
いつもなら、のんびり走る息子に対してハラハラし、周囲に申し訳ない気持ちになります。
でも今年は、周りで見ている人達が息子に「頑張れ!」と声をかけているではありませんか。
「ああそうか、今年は勝ち負けがないからだ」と、途中で私は気がつきました。
例年なら、80メートル走の順位が集計されて赤組白組それぞれの点数となります。
でも今年は、そもそも点数をつけられる競技がほとんどないので、順位をつけることはしていないのです。
組ごとの応援合戦も全くなく、非常にさっぱりとした雰囲気のまま終わった運動会。
学年の枠をこえて一致団結というのも悪くありませんが、「個人が個人のまま頑張る」というのもたまには良いものです。
母親の応援なしでも子どもは頑張る
娘の運動会の場合は、コロナに加えて天気にも翻弄されました。
悪天候に見舞われ、3回も続いた延期。
例年だったらここまで実施できないと中止となるのですが、「今年はコロナ下で行事が減っているので、何としても開催したい」という園の意向でおこなうことに。
3回の間は、都合をつけて行けるようスケジュールを組んでいましたが、さすがに4回目となると調整が難しくなってきます。
しかも3回目は当日の朝まで開催の予定だったのに、あろうことか運動会が始まる時刻に雨が降り出し中止になってしまっていました。
できると信じていた日に運動会ができなくなり、次に設定された開催日はどうしても仕事の日程と重なってしまい身動きが取れない状況でした。
あきらめて娘に「次の運動会はどうしても参加できないから、お休みにするね」と伝え、娘も残念そうにしながらも納得した様子。
ところがそのすぐ後、「娘さんだけでいいなら、うちの子と一緒に送ろうか?」と言って下さるママ友さんが。
「いやいや申し訳ない!そんなこと頼めない」と思ったものの、娘の意向を聞くと「絶対行く!」と一言。
「そうね……こういう時は甘えさせてもらう方がいいかもね」と思い直し、ママ友の家に娘を連れて行って、そこから会場まで行ってもらうことにしました。
帰りの時間が読めなかったので、ママ友さんから連絡を受けてから迎えに行ったのですが、待ち時間の間は向こうの家で楽しく遊んでいたようです。
私がいなくてさびしいという様子はみじんもなく、友達の女の子と別れを惜しんでいる様子を見ると、成長したなと感じました。
競技も頑張っていたという話を聞いて、「私がついていなければ」と思っていたけれどもう娘は1人で何でもできるのだなと思った次第です。
いつもと違う道を行けばいつもと違った景色があります。
例年通りでないことをマイナスに考えず、「新しい発見があるかも」と思っていた方が、コロナ下での生活を楽しめるのかもしれません。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。