理科好き元塾講師おすすめ!近場でできる自然観察【植物編】
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
夏は自然観察にぴったりの季節です。
もしかしたら自由研究になるかもしれないですし、遊びもかねているので一石二鳥。
引きこもりでも大丈夫。
身近にある植物なら、気軽に観察できますよ。
近所の雑草を眺めてみよう
小学生の夏休みの宿題といえば、アサガオの観察。
でも毎日アサガオを観察していたら飽きるかもしれません。
そんな時は、近所の公園や道ばたに生えている草に注目してみて。
つまりは雑草です。
園芸種の植物と比べ地味な存在ですが、生命力が強く天候不順にも負けない安心感がありますね。
雑草というのは、ベテランのバイプレーヤーのようなもので「姿はよく見るが名前がわからない」ということが多いです。
例えばですが、こちらの草の花はなんという名前か知っていますか?
正解はツユクサです。簡単でしたかね。
日本古来親しまれた花で、染料として使われていましたが退色しやすいため「移ろいやすい心」の象徴としてよく和歌に詠まれます。
今でも着物の下絵を描く時に利用されるそうですよ。
ちなみに、よく雰囲気の似た園芸用のムラサキツユクサは外来種です。
家から一歩も出ずに観察するなら
暑いから公園にも行きたくない、というあなた。
庭やベランダはありますか?
そこで勝手に生える雑草も、抜く前にしばし観察するといろいろな発見がありますよ。
息子の植木鉢は最近学校で使わないらしいので、我が家のベランダに保管しています。
コマツナの種を植えて観察したり豆苗を再生して育てたりしていましたが、現在は植えるものがつきて何もない状態。
ところが、ほったらかしにしていた植木鉢にも新しい命が宿りました。
なんでしょう、このろうとのような不思議な形の生き物は。
気持ち悪いような、面白いような。
悔しいことに、手持ちの図鑑にものっていません。
こんな時はインターネットです!
「キノコ コップ形 黒い粒」などとキーワードを羅列して調べた結果、「ハタケチャダイゴケ」というキノコで間違いないだろうと分かりました。
子ども達に早速、「キノコの正体が分かったよ!ハタケチャダイゴケだって!」と伝えてみたのですが「ふーん」という反応。
子どもにはこういう地味な植物は面白くないのかもしれません。
碁石のような黒い粒は胞子のかたまりだそうで、水がしたたるとはじけて胞子をばらまくのだとか。
調べてみるといろいろと発見があり、大人の方が楽しくなってしまいました。
子どもが運良く興味を持ったら、辛抱強く定期的に観察すると良いかもしれませんね。
可愛い花が咲くかも?
「キノコじゃダメか……」と落ち込んでいたさなか、植木鉢の端にまたもや身に覚えのない植物が。
このハート形の葉はもしやカタバミでは?
確証はありませんが、どうもそんな気がするのです。
こちらは別の場所で撮影したカタバミの葉と花ですが、葉の形がよく似ていますよね。
花は黄色く花弁が5枚、星のようにも見え小さい割に目立ちます。
カタバミは種がはじけ飛んで増えるのですが、たまたまその種が服などについて運ばれたのかもしれません。
2週間後。
水もろくにやらずほぼ放置していたのにも関わらず、葉が増えて大きくなってきています。
娘が気づいて「ハートの葉っぱ、可愛い」と言い出しました。
今年の夏の絵日記に間に合うよう、花が咲いてくれることを祈るばかりです。
皆さんも遠くに行けない日には、近場の雑草とゆっくり向き合ってみませんか?
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。