ミニマリスト目指さなくていいかも?40代主婦が暮らしを考え直した理由

2022/03/17
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

人生折り返し地点を少し過ぎたかもしれない40代主婦のdanngoです。
30代前半にミニマリストという生き方を知り、ひたすらそこを目指してきた数年間。
今になって、ふと「ミニマリストでなくてもいいのかも」と思うようになりました。
漠然としたその考えをつきつめていって出た答えをお伝えします。

ものが少ないほどえらいと思っていた

ミニマリストという概念を知る前の我が家は荒れ放題。
息子が幼かったため、おさがりや親戚のプレゼントによりたまった服がサイズもバラバラのまま積み上げられていました。
洗濯物の山の中から着る服を探す毎日。
明らかにキャパシティーを超えていましたが、もらったものを捨てるなんてもったいないと思っていたのです。

その後ミニマリストの生活をテレビで観て衝撃を受け、今度は捨て続ける日々を送ります。
使わないものは全部捨てましたし、思い出では生きていけないと産着などもあっさり処分。
さらには布団や傘など、使うけれどもスペースをとるものが憎らしく感じるように。
なくても何とかなる気がして、かさばる羽毛布団と傘を捨てました。
ものを少なくしなくてはいけない、少なくすればするほどえらいのだと思っていたのです。

最低限のものだけで暮らす必要はない

ミニマリストさんの本には「こんなに少ないものだけで暮らしています」といったことが書かれ、私もそうしなくては人間失格なのかと錯覚していました。
でも夫はものを捨てたくない人、子ども達も自我が出てきて所有欲が強くなる一方。
ものを捨てようとするたび家族と衝突するのがストレスでした。

サンキュ!STYLEライターになり、整理収納関係の記事を読む機会が増えるにつれて「整理収納のプロ=ミニマリスト」ではないことに気づいた私。
最初は違和感がありましたが、ものをぎりぎりまで減らすことだけが正解ではないのだとようやく理解しました。

暮らしの質を高めてくれるなら、なくても生きていけるものでも持っておく選択はありなのかもしれません。
子どもが大きくなり、おやつ時間を充実させたいという欲も出てきました。

今気になっているのが、泡だて器とせいろです。
泡だて器があればホイップクリームがつくれて簡単なケーキくらいは用意できますし、せいろがあればあんまんなどがつくれます。
「ケーキやあんまんくらい店で買えばいい」と遠ざけていたアイテムでしたが、暮らしを豊かにするために買ってもいいのではないかと思います。

長く使えるものを持ちたい

ミニマリストになることばかり考えていた頃は、繰り返し使うものを持つことがばかばかしい気がしていました。
使い終えたら捨てられるものの方が、場所をとらずものが増えないと考えていたのです。
でも今では、使い捨てにより多くの資源が浪費されることの方が気にかかるように。

琺瑯やガラスなどの保存容器、ステンレスなどのタンブラーは重くてかさばります。
そのかわり丈夫で熱に強く、何度使っても劣化する様子はありません。
プラスチックの保存袋やペットボトルの方が省スペースなのはわかっていても、それに勝るメリットがあれば良いと思えてきました。

ミニマリストをやめてシンプリストを目指すのかと問われれば、それもまた違う気がしています。
主義主張にとらわれず、自分の好きな暮らしをしていきたいのです。
人生のステージに合わせて柔軟にライフスタイルを変えていく「フレキシブリスト」といったものが今後流行るかもしれませんね。
だからといってそのフレキシブリストになりたいかと考えると「うーん」と悩んでしまうのですが。

◆記事を書いたのは・・・danngo
整理収納が苦手な二児の母。いかに楽をするかばかり考えています。見映えを重視することはほとんどなく「使えればいい」が決まり文句です。家事をする時間より、子どもと遊ぶ時間の方が長め。

計算中