子どもが伸びる!家庭でモンテッソーリ教育【お手伝い編】

子どもが伸びる!家庭でモンテッソーリ教育【お手伝い編】

2020/03/29
  • IT系・金融系の会社を経営。2児の母。メンタルコーチやアスリートフードマイスターの活動もしています。 もっと見る>>

モンテッソーリ教育をご存知ですか?

サンキュ!STYLEライターの福田由季子です。我が家では、幼児期の子育てにモンテッソーリ教育を取り入れ、モンテッソーリ幼稚園に通わせていました。

もしかしたら、モンテッソーリ教育に「お受験教育」「英才教育」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、モンテッソーリ教育の根本は「子ども1人1人が持っているものを自分の力で伸ばすために、大人が環境を整えてあげること」。その考え方は、家庭での毎日の生活にも取り入れられます。

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育は、イタリア人医師のマリア・モンテッソーリ氏が確立した教育法です。英王子をはじめとする著名人ががその教育を受けたと言われています。

モンテッソーリ園にはたくさんの教具があり、子どもは自分で好きなものを選んで取り組みます。教具には、たしかに文字や数字の勉強の基礎のようなものもありますが、「コップに水を注ぐ」「蝶結びをする」といった日常生活の練習もたくさんあります。

重要なのは「敏感期」

モンテッソーリ教育には、「子どもには何かに強く興味を持つ時期(敏感期)があり、その時期に納得いくまで繰り返すことで自分の能力を伸ばす」という考え方があります。

「敏感期」は、子どもが自ら成長するチャンス。その時にきちんと環境を整えてあげれば、子どもの力はぐんぐん伸びていくのです。

我が家で取り入れたモンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育の考え方は、家庭での毎日の生活にも取り入れられます。ここで、我が家が幼児期に実際に実践していたことを2つご紹介します。

キュウリを切る

子どもが伸びる!家庭でモンテッソーリ教育【お手伝い編】

料理中に子どもが「包丁で切りたい」と寄ってくることが続いたら、その子が包丁に強く興味を持つ時期が来たということ。「今日は忙しいのに...」と思ってもぐっと我慢し(笑)、自分で野菜を洗って切れるように環境を整えてあげましょう。

我が家では、このように実践しました。

準備したもの
-キュウリ(毎日できるよう常備)
-子ども用の包丁
-小さいまな板
※子どもが扱いやすい道具を、自分で取り出しやすい場所に用意しておくのがポイントです。

実践したこと
-切り方を見せる
-どうすると包丁で怪我をするかも見せる
-大きさや形の注意はしない
-1日2本までと決めるが、毎日させてあげる
-道具を取り出すところから、片付けまでさせる

息子は、来る日も来る日もひたすらキュウリを切り続けました。最初の頃は形がバラバラなブツ切りでも、毎日やっているうちに「まっすぐに切りたい」「薄く切りたい」という考えが出てきて、自分で工夫するようになります。

やる気のない子に無理にさせてもなかなか上達しませんが、強く興味を持っている時なら、小さい子でも本当に上手になりますよ。正しい使い方をすれば、刃のついた包丁でも指を切らずに使えるようになります。

掃除をする

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子どもが毎日毎日親と一緒に掃除をしたがるなら、ぜひ掃除を覚えてもらいましょう。「掃除の真似ごとをして満足」で終わらせるのではなく、正しい掃除の仕方を見せるのがポイントです。

準備したもの
-小さい雑巾

実践したこと
-拭きやすい場所を選ぶ
-掃除の仕方をきちんと見せてあげる

ポイントは、掃除の仕方を順序立てて見せてあげること。「テレビのまわりを拭いておいて」という漠然とした言い方では、「なんとなく拭いて満足」で終わってしまいます。しかし、「上から下に順番に拭く」「隅をきちんと拭く」といった掃除の仕方を丁寧に見せてあげれば、小さい子でもきちんと掃除ができるようになるのです。

まとめ

モンテッソーリ教育の考え方は、日常生活すべてに当てはまります。おうち時間が長いこの時期に、家庭でで取り入れてみませんか?


◆記事を書いたのは・・・福田由季子
IT系・金融系の会社を経営。2児の母。銀座コーチングスクール認定コーチ。アスリートフードマイスター。日本園芸協会認定ガーデンコーディネーター&ハーブコーディネーター。キッズアスリートのスポーツメンタルコーチとしても活動しています。

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