子供と学ぶダイエット。絵本で楽しく育む肥満予防意識

2025/02/13
  • 知人が間違ったダイエットで入院したのをきっかけに、ダイエットアドバイザーの資格を取得した調理師です。自身も20年以上同じ体重を維持中です。 もっと見る>>

知人が間違ったダイエットで入院したのをきっかけに、ダイエットアドバイザーの資格を取ったサンキュ!STYLEライターのacoです。
昨年末から、絵本の読み聞かせボランティアに入りまして、改めて絵本って優しく短い物語の中に深いことが書いてあってすてきだな。と思っているところです。

4回ほど参加しまして、次はどんなお話にしようと考えたとき、ダイエットの若年化や、小学生や先生の中にも間違ったダイエット知識を持っている人がいることを思い出しました。

そこで、学年にあった小話を挟みつつ、ダイエットに関する絵本を読むことにしました。

ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!

キューライス・作
白泉社MOEの絵本(2020年7月8日初版発行)

7分ほどで読めるページ数です。

町でイケウサギ俳優とすれ違い、そのすっきりしたお顔とすらりとした長い脚にあこがれたドン・ウッサが、ダイエットを決意。
ケガをして落ち込み、ボロボロになって挫折し、火傷をしてまた落ち込み、それでも子分たちに励まされ「わしがんばる」とチャレンジする姿がコミカルに描かれます。
ついにはありえない食事法で、子分がガリガリになって弱ってしまい、これではいけないと気がつきます。

SNSで見かける無理なダイエットが重なって、私はすごくハラハラしてしまうのですが、子供たちは笑ってくれるので、「ドンウッサみたいにいっぱい食べて元気に遊ぼうね」「朝ごはんや給食もしっかり食べて勉強頑張ってね」と声かけをします。

ふとりすぎですよサンタさん

さくらともこ・作
清宮 哲・絵
岩崎書店(1984年7月30日第1刷発行)
880円

クリスマスがすんでひと安心したサンタさんが、食べて寝ての生活をして、春には森の動物たちもびっくりなほど太ってしまう。というお話なので、12月以外に読んでも面白いと思います。

断食をして倒れてしまったサンタさんを心配したみんなで協力して、減量作戦を開始。しっかり食べて運動して、早寝早起きする生活がとっても楽しそうに描かれています。

28ページなので読み聞かせる長さとしてもちょうどいいですし、あとがきには子供の肥満防止について、小児科医の解説も書かれていて、勉強になります。

ただ、発行日が古いため購入は難しいようで、私は図書館を利用しています。

王さまダイエット 王さまのパンはやせるパン

たかしまなおみ・作
伊東美貴・絵
ポプラ社(1997年2月第1刷)
900円

30年近く前の児童書なのですが、プロテインダイエット(置き換えダイエット)の間違い、食欲と体重のリバウンド、正しいダイエットの筋道までしっかり描かれていて、正しいダイエットの指南書といえます。
はたして、ダイエットに成功した王さまが手にするものは?

挿絵の中で積まれたダイエット本のタイトルには、当時流行っていたダイエット名が並んでいるので、苦い気持ちになる方もいるかも。

120P近くありますので、自分で読めるようになった中・高学年向けかと思います。
そして、いろいろなダイエット情報を見て、何をしたらいいのか分からなくなってしまった大人にこそ読んでほしい1冊です。

こちらも購入は難しいようですが、図書館で見かけたらぜひ読んでみてください。

ダイエットとは

ダイエットは本来「痩せる」という意味ではなく「健康になる」という意味です。
だから無理なく続けられる習慣が大切だし、健康でおいしくご飯を食べられてこそダイエットの成功だということが広まることを願っています。

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◆記事を書いたのは・・・aco
知人が間違いだらけのオフダイエットで体を壊したことをがきっかけに、ダイエットアドバイザーの資格を取った調理師です。

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