片づけ上手は教えてくれない!すぐ散らかる4つの落とし穴②
こんにちは、ライフオーガナイザー®︎ 木村みずきです。
前回は、片づけが苦手な人がどこで行き詰まっているのか?1つ目の落とし穴「モノの定位置」について取り上げました。
自分にとっての定位置を見つけるために、小さなストレスをメモに書き出す方法をお話しましたね。
↓まだご覧になっていない方はこちらをどうぞ。
では、今回は2つ目の落とし穴「モノの適正量」について掘り下げてみましょう!
落とし穴② モノの適正量=ちょうど納まる量ではない
我が家は私も子どもたちも本が大好き。写真は自宅リビングの書棚の一つで、こちらはすべて子どもの絵本や図鑑などです。
これを見て皆さんどう思われましたか?
実はこれ、ちょっと「詰めすぎ」なのです。
もちろん納まってはいますが、一つの基準として3割は空きスペースがあった方が出し入れしやすいです。(本の上段、白いボックスくらいの空き具合)
ちなみに、左脳派さんはきちんと整えたり管理することが得意。中には倒れないようにギュギュっと詰めたくなったり、高さをそろえている方も。
でも使うのが子どもだとしたら?指が入らなくてなかなか取り出せなかったら?
片づけは“しまい込むため”にするものではないので、ストレスなく“使うため”にはどうしたらいいか?
そんなときいい仕事をしてくれるのが「余白」です。
余白ゼロのワーママ時代
余談ですが、私は秘書という仕事柄、病的なほどきっちりしていました。
役員車の出発時間10分前になると鬼の形相でモニター凝視しながらカウントダウン。
役員略歴の半角スペース空けるところが全角空いているだけで発狂…もう本当にキッチキチ!
もちろん、保育園のお迎え後も即行で帰りたい。
寄り道なんてしようものならイライラ。でも次の瞬間には「帰ったらこれしてあれして…」頭は常にフル回転。
そして自宅の書棚も本がびっしり!
もう二度と取り出せないんじゃないかというほど詰めこんでは、美しく色別に並んだ本に一人でうっとりしていました。
まあしばらくして本が増えて、置き場所がなくなっては嘆いていたんですけどね。
この時は、「スペースが空いている=何かを入れないといけない」と思い込んでいました。
当然家族にも不評で、もう「この奥には一体何が…?」状態。
だから私以外は誰も触れられません。これでは家事をやってもらいたくても無理な話です。
何にもない=使いやすさがぎっしり詰まっている
そんな時学んだ片づけの講師の一言でハッと目が覚めたんです。
「この何にもないスペース、使いやすさや暮らしを豊かにするヒントがぎっしり詰まっているんですよ〜」
え、何にもないのに詰まってるんだ!!(衝撃)
人間の思い込みってすごいもので、今こうやって書くと大したことでもないのですが…その時にモノの適正量というのは、ちょうど納まる量とイコールではないことに気がついたのでした。
それは「空間」だけでなく、私たちの「頭」や「心」「時間」にもつながります。
やっぱりどこかに余裕がないと、現状を客観視することもできなければ、周りに気がつくこともできない。
もちろん新しい変化や可能性が入ってくる余地もなくなってしまいます。
「だけ収納」ができるかどうか?
この書棚、一応フォローすると子どもたちに使いやすさを聞いたり観察しています。
ポイントは、
・本の左右に指が入ってさっと取り出せているか?
・もしくは、上から指一本で手前に引き出せるか?(どちらが好みか聞いても◯)
・出し入れの際、左右の本が倒れて雪崩れにならないか?
要は、「取るだけ」のワンアクション収納ができるスペースが取れるかどうかが、適正量を見極める一つの基準になると思います。
間違っても前の本をよけて、後ろの横倒しになった山積みの本から引き抜く…みたいな荒技はやめてください〜。
我が家はブックエンドの突っかかる感じ、雪崩れになりやすいところが苦手なので、無印のポリプロピレンファイルボックスを縦にして仕切り代わりにしています。
でもやっぱり、少し減らそうかな。
皆さんも適正量、見て聞いて試してみてくださいね。
この記事を書いたのは・・・木村みずき
ライフオーガナイザー®︎(あたまとこころのやさしい整理術)
「家族の幸せはママの幸せから」自分を見失いがちなママが本来の自分らしさを取り戻し、夫婦と親子それぞれの幸せが見つかる生き方を応援します。現在、コーチ・心理セラピストを目指して勉強中。