余裕のない大人にこそ手にとってほしい特別な1冊
こんにちは、ライフオーガナイザー®︎ 木村みずきです。
昨日の「余白」の記事を読んでくださった方から、「自分に余裕がなかったことに気がついた」というとても大切なフィードバックをいただきました。
せっかくなので、今日はそんなときにとっておきの絵本をご紹介したいと思います。
↓昨日の記事はこちら
おくりものはナンニモナイ
「おくりものはナンニモナイ」The Gift of Nothing.
作:パトリック・マクドネル/訳:谷川俊太郎 あすなろ書房
この絵本は、私が余白の大切さに気がついたときに出合った、特別な1冊です。
お話の最後はぜひ手に取って読んでいただきたいのですが、あらすじだけお伝えしますね。
ねこの“ムーチ”は、大好きな犬のお友だち“アール”に贈りものをしようと考えます。
でもなんでも持っているアールを喜ばせるものってなんだろう?
“ そうだ アールには ナンニモナイを あげればいいんだ。 ”
早速ナンニモナイを探しにいくムーチ。
「みたいものは ナンニモナイ」「することは ナンニモナイ」
なんでもあるように見えるのに、みんなナンニモナイって言ってるのはどうしてだろう?
ムーチは家に帰ってなんにも探さないでいたら、見つかった。ナンニモナイが。
そして、ムーチはアールにナンニモナイをあげた。
さあ、アールの反応は?そしてムーチは?
最後の言葉がとっても深くて温かいので、これはぜひご自身で体感してくださいね。
今ないものより今あるもの
私が初めてこの本を手にしたときは、日々の暮らしに余裕がなさ過ぎて、いつも「時間がない」とか「もっとこうしてくれたらいいのに」など “ない” ものにばかり目を向けては嘆いていました。
だから欠乏感を埋めるために「ナンニモナイ=余白」を見つけては必死で埋めていたんですね。
予定はいつもびっしり。本棚もびっしり。頭の中も考えごとでびっしり。
ポカンと空いていたのは「こころ」だけでした。
その余白がこころを満たしてくれるとも知らずに。
この絵本は、余裕がなくなるとつい忘れがちな「目の前の大切な存在」に気がつかせてくれます。
皆さんもぜひ今ある豊かさにちょっとでも思いを馳せながら、素敵な週末をお過ごしくださいね。