夫婦で片づけの価値観が違う!と諦める前に確認すべき3つのこと

2020/01/25
  • ライフオーガナイザー。家事も子育ても全力で頑張るママの心がラクになる空間づくりや思考のコツを発信中。もっと見る>>


今週もお疲れさまです、ライフオーガナイザー®︎ 木村みずきです。

疲れてくると素の自分が出てくるように、私たちは皆元々持っている思考や行動のクセがあります。

片づけも一緒。最初は夫婦間で気を遣っていても、自分が苦手なことはそう長くは続かないですよね。

「なんでこんなことも?!価値観が違いすぎる…」と理解に苦しんだり、「この人に何度言っても変わらない」と諦めたとしても、結局自分が辛いままですよね。

今回は、そんな片づけや暮らし方の価値観の違いに悩む夫婦が確認しておきたいことを3つお話しします。

① 夫婦のクセを「見える化」


まず、夫婦であってもこれまで違う生活習慣・環境で育ってきた2人なので、価値観が違うことはごく自然なこと。
でもその違いを知っているか知らないかでは、一緒に暮らしていく上でのストレスは大きく変わってきます。

そこで、まず夫婦の思考や行動の違いを書き出してみましょう!
ご夫婦でできそうな方はご一緒にどうぞ。

⑴ 日常の片づけストレスを振り返ってみる。

・私がしまったモノを夫が見つけられなくなる。探すのは私。
・私が見た目を理由に収納場所や方法を変える。夫が混乱する。
・夫婦で探し物をする時間ロス
・疲れ果てた夫が残した洋服などの残骸

⑵ 「モノを探すとき、しまうとき、モノとの付き合い方」の3つに関して、考え方や行動のクセを書き出す。

【夫】
・探すのはちょっと苦手。ないと思ったらすぐ私に聞く。
・しまうのは疲れているときは難しい。放置の自覚もなし。
・モノをなくしやすい、長持ちしない、趣味と実用的なモノ以外あっさり手放せる。

【私】
・探すのは得意。大体直感で見つかる。
・しまうのはとにかく面倒。どこにしまったかも忘れる。
・モノが異常に長持ちする、見た目が好みでないモノはあっさり手放す。

ざっとこんな感じ。
⑴ のストレスは ⑵の傾向があったからか!と腑に落ちることが多々ありました。

ここで「あなたがモノをすぐなくすから…」などと相手を責めないでくださいね。
まあどこもお互いさまです。短所は長所の裏返しですから。

それよりも一歩引いたところからみて「お互いこんなところがあるんだ、これは私と違うんだな〜」と “自分とは違う” ことに気がつけたらまずクリアです!

② それぞれに合う方法を「仕組み化」


夫婦の違いがわかったところで、次は解決法を探しましょう!

大切なのは “人” をなんとかしようとするのではなく、“環境” を変えること。

ここでは、⑴であげたお互いの日常ストレスがなくなるように、収納の「仕組み」をつくることですね。

それぞれの思考や行動のクセ、ストレスの逆の状態を考え、こうだったら嬉しいなと思う【キーワード】を2〜3個あげます。

例えば、
夫 → 「見つけやすい・ストレスフリー・使い勝手重視」
私 → 「しまいやすい・見えやすい・見た目重視」

大きなテーマは「とにかくラクに使う・しまうができる収納(プラスαインテリア)」

実際は場所やモノに合わせてよく使う人が違うと思うので、どちらをメインにするかを考慮しつつ収納方法を決めていきましょう!

【夫が見つけやすい】
・ぱっと一目で全体が見渡せるようにする(棚置き、吊るす、箱はフタなし、量は入れすぎない)
・夫の背丈に合わせた位置にモノを置く(ひざから目線の間)
・中身が見えるクリアな収納グッズ + ラベル貼り
・モノの定位置を適宜アピール(どうしても場所を変えるときは必ず伝える)
・夫が使うモノは利き手の右側に置く(三面鏡の右側扉など)

いや〜我ながら思いやりにあふれた探しやすさです。

【私がしまいやすい】
・1アクションでしまえる「だけ収納」(箱にポイ、ハンガー、置くだけ)
・使って5歩以内でしまえる近さ(できれば3歩)
・1つの空間に1種類だけ
・前から見たらスッキリ、近づいて上から見たら中身が一目でわかる

この2つを考慮した収納例が、上の写真です。
文具を収納しています。

使用した収納用品はこちら↓


ポイントは6つ引き出しを間引きして3つにしているところ。こうすると、上から見たときに何が入っているかすぐわかります。

もったいないようですが、こうすることで引き出しを引く手間も省けるので、使いやすさ・しまいやすさが抜群にアップしますよ。

③ ラクにできる「習慣化」


これで仕組みもできました。おしまい!

ではありません。大切なのは、この仕組みがうまく夫婦で機能するか?です。
2人が無理なく続けられるかどうか、使いながら問題点や改善点を探ります。

「これだけやったのに、まだできない!」と相手を責めるのではなく、そのときはどう仕組みを変えていけばできるようになるか?と考えてみてくださいね。

もしかしたら、そこまでちゃんとしなくても良いかも…ということになるかもしれません。家族が良いならそれでいいんです!

家族でもみんな違って当たり前。その違いをおかしい!と決めつけずに、ぜひ興味をもって見てみませんか?

きっとあなたの視野も心も広がって、価値観の違いを楽しめるようになりますよ。


この記事を書いたのは・・・木村みずき

ライフオーガナイザー®︎(あたまとこころのやさしい整理術)
「家族の幸せはママの幸せから」自分を見失いがちなママが本来の自分らしさを取り戻し、夫婦と親子それぞれの幸せが見つかる生き方を応援します。現在、コーチ・心理セラピストを目指して勉強中。

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