叱りたくないけど…子育てのイライラにじんわり効く処方箋

2020/01/27
  • ライフオーガナイザー。家事も子育ても全力で頑張るママの心がラクになる空間づくりや思考のコツを発信中。もっと見る>>


今日もお疲れさまです、ライフオーガナイザー®︎ 木村みずきです。

今週で1月も終わり。お正月気分がずいぶん前のことのように感じられます。

そんな慌ただしい毎日を過ごす中で、一番自分の思い通りにならないのが子育て。
ついイライラして叱ったところで子どもは変わらない、自分は自己嫌悪…疲れますよね。

今回は、そんな叱ることに疲れたときに、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいことをお届けします。

叱るのはなぜ?を紐解いてみる


人の行動には【目的】があると言われています。

でも、皆さん「叱りたい!よし叱るぞ!」と思って叱っているでしょうか?
違いますよね。
むしろ「あ〜叱るつもりなかったのに、また言い過ぎちゃったな」と反省することの方が多いように思います。

では、私たちは叱ることで何を得ようとしているのか。

時間を守ってほしい、物事の善悪をわかってほしい、友達と仲良くしてほしい、生活習慣を身につけてほしい、自分で自分の身を守ってほしい…

もうそれはそれは「ほしい」のオンパレードです。

子どもに願うことは言葉ではすぐに出てこなくても、無意識に願っていることも含めると本当にキリがありません。

そう、それだけ「私たちは子どものことを想っている」ということ。
そして「人として大切なことを教えたい」と必死なんです。

だから叱ってしまう自分を責める前に、まずそんな自分に気がついてほしい。

「自分は子どものことを想っているからこそ、大切なことを教えようと必死なんだ」
「必死だからこそ、きいてくれないとがっかりするしイライラするんだ」

そこに気がついたら、あとはやり方を修正していけばいいんです。
人として大切なことを伝えるために「叱る」以外に伝わる方法を考えてみましょう!

イメージ図を提供してみる


ここでご提案!
「大切なことを教える」という目的を果たすために「イメージ図を提供してみる」のはいかがでしょうか?

例えば、子どもが外出先で手袋をなくしたとしましょう。
そんなとき、どんな声がけが良さそうでしょうか?

①「だから、ポケットに入れなさいって言ったじゃない!」
②「どうしてなくなったと思う?」
③「手袋をいつでも取り出せるようにするにはどうすればいい?」

ここでいうイメージ図は、「こうなってほしい」と思う状況をイメージさせる言葉がけをすること。

① は怒っていますね。
② は自分で考えるよう促していますが、この場合「なくなった」というイメージが子どもの脳に焼きつきます。
③ は「こうなってほしい」というイメージが子どもに伝わりそうですね。

子どもはイメージが得意。特に6〜7歳頃までの子どもは大体右脳派と言われています。

子どもは大人に比べてあらゆる体験が少ない分、当然たくさん失敗します。
そんなとき、周りが失敗についてあれこれ言うと「失敗している自分」のイメージがどんどん頭に残るんですね。

逆に「成功している自分」のイメージをたくさん提供してあげると、その中から自分にとって一番良いイメージを選べますし、失敗も恐くありません。

そして何より成功しているイメージを話すとき、親も同じイメージを共有しています。
これが親の気になるイライラポイントから意識を逸らし、クールダウンしてくれる効果があるのです。

「よろしければどうぞ」の心持ちで


一つ大切なことがあります。
あくまでもこちらは “提供” しているので、“強制” はできないということ。

やるかどうかを決めるのは本人。
それはあらかじめ心に留めておく必要があります。(これが叱ってきた人には最初ちょっと辛い)

まあどうやっても人は自分の思い通りにはならないのだから、もうちょっと軽い気持ちでやってみませんか?

私はいつも「よろしければどうぞ」の精神を心がけています。

これは私の新人秘書時代の話です。

来客にお茶だしをする際にお茶の温度や濃度、渋味などかなり気をつけていたのですが、せっかくお出ししたのに全く手をつけられずに残ることも多々ありました。

今なら「そんなお茶飲みに来たわけでもないんだし」としか思いませんが、
当時は「置く場所が良くなかったかな?」などと一人反省をし、毎回続くとさすがにへこんでいた記憶があります。

皆さんも良かれと思ってやったのに…ということありませんか?

その想いはとても素敵だと思います。そして相手にも伝わっていることと思います。
それで十分じゃないでしょうか。

だからあとは委ねる。やってもやらなくても気にしない。
あなたがわざわざへこむ必要もないんです。

大丈夫、きっと子どもへの想いは伝わっています。
だから一度その想いを手放すくらいの心持ちで。

できれば、親も失敗を一緒に楽しむくらい力を抜けたらいいですね。

親も子も急には変わらないですけど、きっとじわじわ変わっていくと思いますよ。

この記事を書いたのは・・・木村みずき

ライフオーガナイザー®︎(あたまとこころのやさしい整理術)
「家族の幸せはママの幸せから」自分を見失いがちなママが本来の自分らしさを取り戻し、夫婦と親子それぞれの幸せが見つかる生き方を応援します。現在、ライフコーチ・心理セラピストを目指して勉強中。

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