食品整理どうしてる?SDGsに関心を持ったら選択肢にフードバンクを加えてみよう!

2020/04/25
  • メディカルハーブコーディネーター&スポーツフードアドバイザー。野球少年&少女2児の母。 もっと見る>>

こんにちは。ハーブ&フードアドバイザーのあおきゆみこです。
4月24日からサンキュ!SDGs部という素敵な取り組みが始まりました。現在進行中のアクションが「食品ロスゼロチャレンジ」ということで、外出自粛のタイミングでご家庭の食品整理をしようかな?と考えている方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は食品整理の際、自己消費で食品ロス削減を達成する以外の選択肢として追加してもらえたらと思う取り組み「フードバンク活動」をご紹介します。このフードバンク活動、SDGsの17の目標の内5つの目標につながる素晴らしい取り組みなんです。実際にどういった活動がされているかなどを簡単にご紹介したいと思います。

フードバンクとフードドライブについて

私の勤務先に設置されているフードバンクの食品回収ボックス

みなさんは「フードバンク」や「フードドライブ」という言葉をご存じですか?フードドライブは、イオンやイトーヨーカドー等のスーパーや各種生協で実施しているところも多いので耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。フードバンク活動については、農林水産省のホームページで以下のように紹介されています。

食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設等へ無料で提供する「フードバンク」と呼ばれる団体・活動があります。まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品(いわゆる食品ロス)を削減するため、こうした取り組みを有効に活用していくことも必要と考えています。農林水産省では、食品ロス削減を図る一つの手段としてフードバンク活動を支援します。

フードバンクは、アメリカで1967年に始まった活動で日本では2000年以降にフードバンクが設立され始め、2020年3月末時点において国内120の団体が農林水産省ホームページで紹介されています。フードバンク活動は一見すると、企業と団体間での活動のように見えますが、私たち一般消費者は「フードドライブ」に参加することでフードバンク活動に協力できます。フードドライブについては、一般社団法人全国フードバンク推進協議会のホームページが参考になります。

食品の寄贈は、食品を取り扱う企業からだけではありません。フードバンク活動では、広く一般家庭からも食品の提供を呼び掛けています。 その活動の一つに「フードドライブ」があります。フードドライブの「ドライブ」は活動や運動という意味であり、food(たべもの)、drive(運動)で、「食べ物を集める運動」という意味になります。フードドライブは各地域のフードバンク団体が行政窓口や公共施設、NPO法人、社会福祉協議会などの事務所に食品の回収BOXを設置し、実施しています。全国フードバンク推進協議会では全国フードドライブキャンペーンの呼び掛けやノウハウ支援などを行っています。

ここ数年、イオン、ダイエー、イトーヨーカドーのような大手スーパーや地元スーパー、生協などでフードドライブキャンペーンを実施しているところが増えています。常時回収ボックスを設置しているところもあれば、「食品ロス削減週間」のような回収期間を設けて対応しているところも多いようです。最寄りの設置場所や賛同企業の回収キャンペーンについては、自分の住む地域または近くにあるフードバンクのホームページなどで確認できることが多いです。

フードバンク活動がSDGsの目標につながる

ご家庭での食品整理の際、フードドライブを通じて食品をフードバンクへ寄贈し食品ロスを減らす取り組みをすると、次のSDGsの目標につながります。
2の「飢餓をゼロに」
 2.1の飢餓の撲滅と2.2の栄養不良の解消と関連
8の「働きがいも経済成長も」
 8.4資源効率を斬新的に改善と関連(食料という資源を効率的に利用)
12の「つくる責任つかう責任」
 12.3の食品ロスの減少、12.5の廃棄物の発生の大幅削減と関連
13の「気候変動に具体的な対策を」
 13.2の気候変動対策(食品ロス削減によるCO2排出削減)と関連
17の「パートナーシップで目標を達成しよう」
 17.17のパートナーシップを奨励・推進と関連

フードドライブに寄贈可能な食品を知ろう!

私達がフードドライブに食品を寄贈する際、寄贈できる食品にはいくつかの条件があります。最終的に受け取るフードバンクにより多少条件が異なるので、必ずフードドライブの回収条件を確認して寄贈するようにしましょう。

回収してもらえる代表的な食品(ご参考なので必ず実施条件を確認してください)
 米や乾麺、缶詰、インスタント、レトルト食品、フリーズドライ品、調味料、飲料飲料(ジュース、コーヒー、紅茶等)
回収してもらえない代表的な食品(ご参考なので必ず実施条件を確認してください)
 アルコール類、冷凍製品、冷蔵製品、野菜、果物

よくある回収条件(ご参考なので必ず実施条件を確認してください)
 賞味期限の記載があり、期限が1ヶ月(または2ヶ月)以上あるもの
 未開封で破損などないもの
 常温保存が可能な食品
 成分またはアレルギー表示があるもの
 製造者、販売者が表示されているもの

緊急事態宣言が出た今こそ協力が必要な時期

コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が出ている今、支援が必要な方も多くなっていて各地のフードバンクでは倉庫が空になっているところも多いそうです。節約や上手なやりくりという観点からみると、いただき物でも買い過ぎたものでも家庭で無駄のないように食べるのも大事ですが、頂いたけど食べきれないかも?ちょっと買い過ぎたかも?というものが出てきたら、いま本当に必要としている人へその食品を届ける行動があってもよいと思います。
外出自粛の時期なので、各フードバンク団体もいろいろな受け取り方を考えて対応してくれています。協力できるかも?と思ったら、ぜひお近くのフードバンクを検索してホームページで寄贈方法について確認してみてくだい。
身近で始められるSDGsチャレンジ、食品整理の際の新たな選択肢として、フードドライブを加えてもらえるといいなと思います。

記事を書いたのは…あおきゆみこ
ハーブ、アロマ、食育関連のアドバイザー資格を持つ自然食品店スタッフ。健康維持や子供の成長をサポートする食事、家事などで役立つ情報を発信しています。

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