豆のゆで汁は再利用しなきゃもったいない!ゆでた後に活用すべき理由とは?【レシピあり】
こんにちは。フードロスに関心のある、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
みなさんは、さやえんどうやそら豆をゆでた後のゆで汁ってどうしていますか?
おそらく、ほとんどの人がそのままシンクに流してしまっているのでは……
この記事では、「豆のゆで汁」の活用法について紹介しています。
フードロス(?)だけでなく栄養ロス対策にもつながるので、おすすめレシピと一緒にぜひ参考にしてみてくださいね!
栄養素は水に溶け出る
さやえんどうなどをゆでると、ゆで汁にうっすらと色がついていることに気付くかと思います。
なぜ、色がついていると思いますか?
これは、野菜に含まれていた色素が水に溶け出したということ。
そして、それと同時に、野菜の色素成分はポリフェノール由来ということが多いのです。
つまり、ゆで汁には水に溶けやすいポリフェノールが含まれているのです!
それ以外にも、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、ナイアシンなどのビタミンB群やビタミンC、カリウムも水に溶ける性質があるため、ゆで汁に溶け出していきます。
ゆでたら流して捨ててしまうなんて、とてももったいないですよね……
ゆで汁の活用方法は?
ゆで汁を捨てていた人の中には、使い道がないから捨てていたという人もいるのでは?
ぜひ、一度捨てる前に味見をしてみてください。
塩ゆでしたものには、ほんのりとした塩味と一緒に豆の風味が感じられるはずです。
・青臭いと感じて苦手なのであれば、コクのあるものと合わせて汁物や煮物の水代わりに使うのがおすすめ!
・豆の風味が好みであれば、お米を炊く時の水と代わりにするのがおすすめ!(全量でなくても、水と合わせて使っても◎)
イチオシは味噌汁!
筆者個人は豆の風味が好きですが、子どもの場合、いつもと違うと嫌がって食べてくれないことも……
そんな心配があっても、実際に子どもが喜んで食べてくれた味噌汁のレシピをご紹介します!
<材料2人分>
・豆のゆで汁/あるだけ
・水/足りない場合に適宜追加
・ひき肉/30gくらい
・玉ねぎ/20gくらい
・味噌/いつもより少なめ
<作り方>
1. 鍋に豆のゆで汁と水を合わせて200~300ml注ぐ。(出来上がり量はお好みで調整)
2. ひき肉、玉ねぎを加え、中火で煮立てる。
3. アクを取り除き、火を止めて味噌を溶き、味を調える。
お肉のコク・うま味がベースとなり、玉ねぎの甘味・うま味が加わるので、いい意味でゆで汁が気にならなくなります。そして、豆のゆで汁にもうま味が溶け出しているので、3重でおいしさを高めることになるのです。
仕上げに、青みのある野菜を刻んで入れると、見栄えもバッチリ!(画像では、豆苗を使用)
だしを使わなくても、おいしく完食してもらうことができました。
冷凍もOK!ストックして使おう
「豆のゆで汁」は、さやえんどうに限らず、スナップエンドウ、そら豆、枝豆、大豆も同じようにゆで汁の活用が可能!
耐冷の保存容器や製氷皿に小分けすれば、冷凍して使いたい時に少しずつ使うこともできます。
ぜひ、栄養とうま味を含んだ「豆のゆで汁」を活用してみてはいかがでしょうか?
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、地元のケーブルテレビの食育番組に出演しています。
食べること、料理すること、喋ることが好きです。