「食費節約」&「癒し」も叶う!今日から始めるべき、野菜の再利用方法

2021/06/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。最近、緑を目にする時間が増えていて癒されているサンキュ!STYLEライターのゆかりです。

家事、育児、仕事、趣味など…忙しくてボーっとする時間がない時ほど、癒しの時間がとても貴重ですよね。

以前、久々に切り花を飾った時に安らぎやリフレッシュできる感覚を味わったのですが、切り花を揃えるには元手が必要…
そこでお金をかけずに、いつでも手軽に植物を愛でられる方法を見つけました。

しかも、食費節約にも貢献してくれるという一石二鳥な方法!


この記事では、野菜好きで管理栄養士などの資格を持つ筆者が、誰にでもできる【リボべジ】についてご紹介します。

【リボべジ】って知ってますか?

【リボべジ】とは、「リボーンベジタブル」のことで、再生野菜という意味があります。

使った野菜をもう一度使えるように育てることなのですが、豆苗(とうみょう)という野菜も一度刈り取った後に、栽培して何度が食べられることから、すでにやったことがある人も多いのでは?


それも立派な【リボべジ】ですが、豆苗以外の野菜でも行うことができるのです!

ズボラな人でもできる?

【リボべジ】に必要なのは、
・ 元となる野菜の一部
・ 水
・ 深さのある容器
・ 日が当たる場所
だけです。

ヒヤシンスの球根を育てるような水栽培の要領で、野菜を水に浸け、日に当てればOK!


とっても単純ですが、水が浸り過ぎないことと、水替えや水切れに注意が必要です。

→ 野菜が全て沈むほど浸してしまうと、野菜が腐る可能性が。
→ 水替えをせずに数日おくと、水が濁ったり臭くなる可能性が。
→ 水切れを起こすと、萎れてダメになってしまう可能性が。

これらの対策としては、「毎日必ず目にする場所に置く」ことがポイントです。


実際に、忘れっぽくてマメではない筆者でも、キッチンの流し台の窓辺に置くことで、毎日必ず食事づくりや洗い物の時に様子を確認することとなり、手入れを怠ることはありませんでしたよ!

どんな種類が向いている?

【リボべジ】に向く野菜は幅広くあるのですが、取り入れやすものは葉物類や根菜類。

成長点と呼ばれる部分が残っていることが大切なので、少し大きめに野菜の葉や根の付け根を残すと成功しやすいですよ。(理想は3㎝くらい)

葉物類は、縦長の容器にスポンジなどを利用すると安定させやすくなります。
ネギ、レタス、小松菜、チンゲン菜、水菜などが育てやすいようですよ。


ちょうど料理に使う機会があった、大根、かぶ、にんじんを使い、「リボべジ」を実践した様子をご紹介しますね。

1日目(大根)

4日目(大根)

5日目(大根)、1日目(かぶ)

8日目(大根)、4日目(かぶ)

11日目(大根)、7日目(かぶ)

14日目(大根)、1日目(にんじん)

17日目(大根)、4日目(にんじん)

育てている時期や野菜の種類によって、成長率に差があるのかお分かりいただけるでしょうか?

今回育ててみた感じでは、大根の初期の成長具合がとても大きかったです。
(初日から数日後、シャキッと立ち上がってグングン伸びています)

大根は葉先まで残った状態だったので全体的に育ちましたが、葉を根元で切ってしまったかぶは、茎の育ちがマチマチで、部分的に枯れてしまう茎も。
復活を願ってしばらく残しましたが、他の部分の成長のためにも早めに摘み取った方がよいみたい。


かぶの葉は成長が止まっているように見えたので、途中で料理に使うことに。
もう一度栽培する可能性も考えましたが、水に面している部分が変色してきていたので、再々利用は見送りました。(水の汚れも目立ってきたので…)

にんじんは、茎が残っていませんでしたが、これからたくさん茎や葉が増えていきそうです。(この記事を執筆する数日前に始めたので、継続中)

かぶの葉は、麻婆豆腐の具として、おいしくいただきましたよ。

彩りとしてだけでなく、栄養価を高める役割としてもGood!

根菜から育つ葉は緑黄色野菜なので、β-カロテン、カルシウム、鉄分、食物繊維などが多く含まれています◎

結論:簡単、愛しい、食べられる!【リボべジ】は一石三鳥!

【リボべジ】の様子を見ると、日々心身ともに成長を遂げていく、子どもを見守るような気分になったのではないでしょうか?

捨ててしまえば、生ごみでしかない野菜の端っこたち。
育ててしまえば、愛着が沸く家族の一員のようで、もう一度食材としての価値が生まれるのが【リボべジ】のメリットです。

上手に活用することで、食費を節約することにも!



暑い時期には、直射日光を避け、なるべく温度が上がらない場所を選んだ方が、傷みや水切れに有効かもしれませんので、状況に応じてやり方を変えると◎

ぜひ、簡単、愛しい、食べられる【リボべジ】を生活に取り入れてみてくださいね!



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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