ちょこちょこ買い&フードロスを解消する食材の使い回し法を伝授!不要な外出を減らしてリスクも回避!

2020/05/15
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。

家族が家で過ごす時間が増え、それが当たり前のように続いて、そろそろ買い物も料理も面倒になっていたりしませんか?

私は、料理の仕事をしていたこともあり、作ることは苦でなく、次はどんな料理を作ろうか考えるのが趣味のようになっているところもあるのですが、それとは別に、食料品の在庫管理問題が我が家では勃発!

買いたい時に家族おのおの(現在、一時的に7人家族状態)が買い物に出かけ、毎日増える食料品によって、冷蔵庫や野菜室はギュウギュウ・・・
そうすると、奥に詰め込んだ食材は忘れられ、賞味期限切れの状態でが見つかるということが度々ありました。

そして、買い物の度に、“ついで買い”をしてしまうので、本当に食べたかったり使いたい食料品以外のものが、いつも存在していたのです。

「これ、どうやって食べるの?」
「こんなの誰が食べるの?」
といったような批判的な声が飛び交うこともあり、買い物してくる度に険悪な雰囲気が漂うように・・・

これはどうにかしないと!と思い立ち、解決方法を模索することとなりました。
この記事では、『買い物回数を減らす+食品ロスを防ぐ』という目的で、購入すべき食材とその使い回すポイントをご紹介します!

1度に買うのは3日分が目安

さて、まずはどうすべきかと考えた時に、
◆ 買い物する人を決める
◆ 買い物するものを決める
◆ 買った食材をどんな料理に使うか決める(←ココが重要!)
という手段を取ってみることにしました。

こうすれば、毎日誰かしら買い物をしてきて、何が在庫として家にあるのか把握できなくなることは防げる!と考えたのです。

そして、それを実行するのは、もれなく発案者の筆者となったのです。
早速、家族に1週間の実施内容を伝え、買い物・メニュー・調理全てを任せてもらうことに。

筆者は個人宅へ依頼を受けて出向き、大量の食材を使って5日分作り置きをする出張料理の仕事経験を活かし、食材リストの作成に取り掛かりました。

ここでのポイントは、
 【旬の食材】
 【価格が高騰していないもの】
 【肉・魚・豆腐・卵は偏りなく】
を意識し、実際に売り場を見て多少の調整を行うようにしました。
(予想より高いものは別の似たようなものに置き換えたり、無理に買わない。
 購入予定はなかったが安いものは、すぐにいくつかメニューが思い浮かべば少量購入。etc)

生鮮品などの日持ちがしない食材もあるため、それを使い切ることを見込んで、とりあえず3日分のメニューの中で、購入する食材とその使い道を決めておきました。

1食材3品を計画

例えば、<大根>であれば、
1. 味噌汁
2. おろし和え
3. 千切りサラダ
など、最低3品は使い道を決めておきます。
その他にも、
4. 揚げ出し
5. おでん(冬でなくても好きなので作ります)
など、思いつけば思いつくほど、その食材は買う優先順位が高くなります。

この時期、少しづつ価格が手ごろになってくる<トマト>も、
1. ラタトゥイユ
2. 鶏肉のトマト煮込み
3. カプレーゼ風
など、自分が作れるレパートリーから、サッとメニューが思い浮かべば買いますし、そのまま単品で食べられるものも優先順位を高くします。

ちなみに、食材の購入1単位当たりが少ないものや保存が利くものは、レパートリーが3品無くても使い切れるので、この限りではありません。(アスパラガス1束、なめこ1袋、缶詰、乾物など)

このようにして、食材リストと3日分のメニューが決まったら、それをもとに買い物へ行きます。

調理法 & 味付けに変化を

先ほどの<大根>のメニュー例を見てもらうと、調理法がそれぞれ異なっているように、1日に同じ食材を使ったメニューがあっても気にならないように工夫をしておくと良いです。

朝食は味噌汁に大根を入れ、夕食はおでんに大根を使うと、なんだか同じようなものを食べている気になりますが、味噌汁かおでんのどちらかをサラダに変えると、大根を何度も食べている気になりにくくなります。
なぜなら、食感も風味も、調理法1つで差が出るからです。

そして、さらにもう一工夫するのであれば、サラダは洋風や中華風仕立てに味付けします。
そうすると、味噌汁であれ、おでんであれ、基本的に和風の味付けとなる料理との差別化がさらに大きくなるので、なんだったら1日3回大根が出てきても文句は言われないかもしれませんよ。
(大量消費したい場合にも、参考にしてみてくださいね。)

この考え方でいくと、もう1例挙げた<トマト>のメニューの場合は、同じような調理法のラタトゥイユと鶏肉のトマト煮込みは、別日のメニューに組み込んだ方が良さそうです。
もちろん、トマトが大好きというご家庭であれば、同じ日でも構いませんが、その場合であっても、使用するハーブの種類を変えたり、味のベースを塩と味噌で変えてみたり、そういった工夫を加えるのも◎

沢山の種類の食材を買わなくても、効率的で飽きにくいメニューを考えておけば、それだけで買い物の食材の種類を減らし、選ぶ時間や持ち帰る手間もグッと抑えることができるはずです。

無駄を減らして節約&食品ロス削減を実現!

参考までに、購入頻度が高い食材の3品メニューをいくつか紹介させてもらいます。

<豚ひき肉>
1. 麻婆なす/炒めもの、中華風
2. ハンバーグ/焼きもの、洋風
3. かぶのそぼろ煮/煮もの、和風

<豆腐>
1. 白和え/和えもの、和風
2. ミックスベジタブルと豆腐の卵炒り/炒めもの、洋風
3. 揚げ出し豆腐/揚げもの、和風

<かぶ>
1. ほたてとかぶのカルパッチョ風サラダ/サラダ、洋風
2. 鮭とかぶのホイル蒸し/蒸しもの、洋風
3. ぬか漬け/漬けもの、和風

<キャベツ>
1. ポトフ/煮もの、洋風
2. コールスロー/サラダ、洋風 or 和風
3. 回鍋肉(ホイコーロー)/炒めもの、中華風

このように、1度ご自身のレパートリーを書き出してみて確認してみるのも、新しい発見があって視野が広がるかもしれませんね。
味付けや調理法が偏っていたり、思ったほどレパートリーが少ないなど、問題点が見つかったら修正していくことで、同じ食材を使い回ししやすくなり、食品ロスを防ぐことに繋がります。


筆者自身は、もっとシンプルなメニューを増やし、時短調理も考慮していく必要性を再認識しました。
実際に、買い物の回数と無駄なものが減ったことで、見やすく使いやすくなるのはもちろん、冷蔵庫の中身が把握しやすくなり食品ロスが無くなりましたよ!!

ぜひ、みなさんも、簡単なアレンジ方法なども含め、自信を持って作れるメニュー数を増やすことで、家計管理にも役立ててみてくださいね!


★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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