〈愉しくオバさんを生きていく。〉人生の少し先を見て、趣味をつくっておこうか

2022/03/21
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

1972年生まれの私は現在、49歳。若松美穂もオバさんと言われる年齢になりました。

今、若い頃に思っていたより、オバさんは気楽で愉しい!と感じています。
子育てがひと段落し、時間ができて自分のことをメインに考えて暮らせるようになってきたからかもしれません。「女子」ではなくなったことも、心地よさの理由の1つな気がします。

そんな私が、アラフィフのからだ・心・時間・旅・人間関係……もろもろを、個人的な視点で書いていきます。
「オバさんを生きる」。けっこう心地いいな。
そんな思いを込め、リニューアル新連載のタイトルは「愉しくオバさんを生きていく。」にしました。

毎週月曜午前9時更新。
おつきあいいただけましたらうれしいです。

【趣味や楽しみはあった方がいいの?】

皆さんには、やりがいのあることや趣味、楽しみはありますか? 時々、周囲の同世代や年上の女性から「趣味がない・やりたいことがなくて困る」という声を耳にすることがあります。これまでは、子育てや仕事が“やりがい”と“生きがい”の1つだったとしても、年齢を重ね、役目やすることが減ることで時間ができ、戸惑うこともあるのかもしれません。 “趣味やしたいことがなくてはいけない”わけではないけれど、そうなると、「楽しみがない」とか「楽しいことが減る」という悩みになるのかな……。

では、私はどうだろう!? 今は執筆業もカウンセラーやカラーセラピストの仕事はどれも私がしたいことで、大きなやりがいになっています。ただそれは、仕事としての需要があればこそ。いつまで続けることができるのかは誰にもわかりません。一方で趣味や楽しみは、自分がしようと思えば続けることができることも多いから、仕事とは別にあってもいいのかなと、個人的には思っています。

【仕事とは別に、楽しめることを探し始めた】

ゴルフをするとお伝えしたら、知り合いのおじさまがクラブ一式を譲ってくださいました。私は長身なので、男性もののクラブが合うみたい。打つのはイマイチだけれど、まっすぐ転がすのだけは上手と褒められる(^^♪

私も子育て期は終わりに近づき、仕事を除けばほぼ自分時間です。そこで何をするのか!?時々「ペットは飼わないの?」と聞かれることがあります。ん~、どちらかというと自分が甘えたい方で、お世話をすることは得意ではないみたい(笑)。だから今のところ、ペットと暮らす予定はないのです。

そんな自分らしさも考慮しつつ、私は少し先を見据え、趣味や楽しみとしてできることを探して始めています。ただ正直言うと、何かを始めるって面倒でもある(汗)。道具の用意・どこかに通う、行くという行為。中には人づきあいという方もいるのかな。ある程度できるようになるまで・慣れるまでは、やめたくなることが何度かやってきたりもします。

私は、ゴルフがまさにそれ! 言われた通りしているつもりでも、球に当たらない、飛ばない。初めは練習場に行くのが苦痛で仕方がなかった。しかも本番が楽しいかと言われると、超早起き・荷物が多い・暑い・寒い・下手だから急ぐ必要があってあちこち走る、帰宅後は洗濯の山(文句止まらんな~)。もうへとへと……でしかなかった。

【何のために?を考えたら、やる・やらないの答えが見える】

私にとっての趣味には、いつも目的があります。どんなことも「何のためにするのか?」を考える。そうすることが、続けるのか/やめるのかを考えるきっかけになるのです。

では、私がゴルフをする目的は…

その1:夫婦の共通の趣味を作る(我が家はまだ2人共40代でこの先の夫婦時間が長い。子育てを終えたら、ペットもいないし共通の会話がなくなるのは明らか)
その2:座っていることの多い仕事で運動不足になりがち。できるだけ体を動かしたい。
その3 もともと学ぶことが好きで、できないことができるようになるのも喜びになる私。子どもの頃からスポーツはするのも見るのも好きだから、できる気がする。

習得に時間はかかっていますが、今は気候の変化への対応策を身につけ、少しずつできることも増えて来ました。今は、ゴルフ場の緑の中を歩くことも、いい気分転換になっています。

【続けなくてもいい。そのとき愉しければ上等!】

お花を見に一緒に出かけた際、教えてもらったお花「マンサク」。早春に「まず咲く」「真っ先」に咲くから来ているという説や、「万年豊作」から名前がついたという説があるようです。

思うに……、趣味や楽しみであっても、することによっては積み重ねが必要な場合もありますね。時に、この年齢になってまで注意されたくない・あれこれ言われたくないというお声も耳にします。でも、できるようになりたいのであれば、プライドや意地は適度に封印しておく必要があるのかもしれません。

そして、”趣味=続ける”でなくてもいいと思うのです。単発のモノで「いい時間を過ごした」「今日○○した」だって、充分楽しめますよね。私の場合、季節のお花を見に行くことがそれかな。

そうそう最近私は、ゴルフ教室に通い始めたのでした。下手なままだと、すぐやめたくなるから(笑)。スコアは悪くても、ゴルフ場で迷惑をかけない程度になりたいのです。私にとってのゴルフは、『体を動かす・ほんの少しのできた!を喜ぶ・夫婦で楽しむ』でいいよね!と思っています。

【趣味や楽しみは、人とのつながりを作ってくれる】

そして。ゆるさも大好きなオバ美穂。“気楽さ”と“日々できる”楽しみも欲しい! だから、うまい下手は関係ない(……と言ってくれる先生がいる)ヨガ教室に通っています。教室は遠くのスタジオなどではなく、近くの公民館。だから通う面倒さはなく、同年代・近場の方たちとつながりを持てていることは安心にもつながります。

また、今年に入ってから取得したパステル画のインストラクター資格。アートセラピーの一つなので、仕事に生かすことができるのもプラスですが、他にもいいことが。1人&短時間で楽しむことができるのです。そして。この先もっと年齢を重ねて仕事を辞めてからも、ひとと集まっておしゃべりを楽しむきっかけにしたいな~って♡

私の場合、趣味や楽しみを通して、夫婦・ご近所さん・気の合う方とのつながりをキープしたいな~と思っているのかもしれません。

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