〈愉しくオバさんを生きていく。〉立て続けの病院通いで感じたこと・あれこれ
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
1972年生まれの私は現在、49歳。若松美穂もオバさんと言われる年齢になりました。
今、若い頃に思っていたより、オバさんは気楽で愉しい!と感じています。
子育てがひと段落し、時間ができて自分のことをメインに考えて暮らせるようになってきたからかもしれません。「女子」ではなくなったことも、心地よさの理由の1つな気がします。
そんな私が、アラフィフのからだ・心・時間・旅・人間関係……もろもろを、個人的な視点で書いていきます。
「オバさんを生きる」。けっこう心地いいな。
そんな思いを込め、リニューアル新連載のタイトルは「愉しくオバさんを生きていく。」にしました。
そんな私が、アラフィフのからだ・心・時間・旅・人間関係……もろもろを、個人的な視点で書いていきます。
「オバさんを生きる」。けっこう心地いいな。
そんな思いを込め、リニューアル新連載のタイトルは「愉しくオバさんを生きていく。」にしました。
毎週月曜午前9時更新。
おつきあいいただけましたらうれしいです。
【病院通いの連続で幕を開けた2022年】
今年……と言ってもまだ始まったばかりですが、こんなに立て続けに病院に行ったたことがあるだろうか?と思うほど通院しました。領収証が溜まっています(汗)
病院通いの日々は、1月初旬に届いていた健康診断の結果を「見ないの?」という、母のひとことから始まりました。子宮がんや乳がんの検査は数年に一度受けていましたが、全体的な健康診断は数十年ぶりの私。久々なので、あれこれ追加の検診もしておきました。けれど、1月は仕事も始まり忙しくしていたので、「あとで見ればいいか」と思い、結果を見ていなかったのです。
今思えば、「ほら~、大丈夫だったでしょう?」という自分の姿しか想像していなかった私。たかをくくっていたのです。実際、体調の変化など何も感じていませんでしたから。
【え? 肝機能がE判定!?】
ところが結果を開いてみると、肝機能がE判定。それだけならまだしも、ある場所の腫瘍マーカーの判定も領域を超えていたのを見た時には、背中がぞっとしました。常に後悔のないように日々を過ごしてきたつもりではありましたが、『命には期限があります。もちろんあなたも……ですよ!』という当たり前の現実を、一気に目の前に差し出された感がありました。
すぐに精密検査ができる病院を調べましたが、コロナ禍ゆえ予約が必要だったり、初診はずっと先にしか空きがなかったり。それでもできるところは予約し、当日中にエコーを撮って下さる病院があったので、伺いました。
私はお酒を楽しむことが好きでしたので、初めはそれが原因?と思ったのですが、調べてみるとエコーもCTも異常なし。その前にお酒は減らしていたのですが、先生曰く「その割に下がらない数値があって、違う病気の可能性があるから一応検査しましょう」と。
【自分の体に感謝の気持ちが生まれ、仲間意識が増した】
結局腫瘍マーカーについてはハッキリせず、今後も数か月おきに血液検査を続けて様子を見ることにしました。精密検査を受けたことで、良かったこともありました。念のため胃や大腸の検査を受けたところ大腸にポリープがあり、取っていただくことができたのです。今回のことがなければ、おそらく何年も放置していたと思います。また、検査のために胃腸を空っぽにしたら、何とも言えず体がスッキリ!軽くなった感じがありました。この感覚は初めてです。
さらに、自分の胃や大腸を写真で見たことで、「約50年、私のために働き続けてくれてありがとう」と感謝の気持ちが生まれ、これからは彼らに負担をかけすぎないよう、よく噛んで食べようと、胃腸との仲間意識が増しました(笑)
【症状が出るまで様子見…。でもオバ美穂はジタバタしない】
もう一つ、先生のおっしゃる「違う病気」は思ってもいないものでした。それについては「症状が出たら再度病院に来てください」と。『えっ?症状の出待ち!?』なのですが、ただ数値はあくまでも数値で、症状が出なければ対処のしようがないらしいのです。腫瘍マーカーも予想外の病気も、今の私にできることはないと。しいていえば、検査の日・検査の結果・症状が出るか・出ないか……を待つことくらい。
でもね、私はこの年になって「待つこと」が上手にできるようになった気がしています。若い時にはすぐに結果が欲しくてジタバタ、モヤモヤ、考えて悩んでいましたから。少しは成長できたのかな。
この数か月中にも、病気に限らず「結果待ち」の状態が何度もありました。もちろんふと、不安になることもあります。でもその都度、私は自分にいい聞かせます。「これは明日の、一週間後の・来月の天気を案ずるのと同じことだよ」と。私がどんなに考えても結果は変わらない。雨が降る時には降るし、晴れる日には晴れる。だからグルグル考えるのではなく、今・そして今日できることに集中しましょうと。それが私にとっては、悩んでいる時間と不安な時間を減らすコツだから。
【体からの忠告に耳を傾け 暮らしを変えていこう】
精密検査の結果を待っていたときにお話を戻します。待っている間は、もちろん何もしなかったわけではなく、症状が表れるかもしれない病気については、病院に置いてある本や冊子にある体験談をたくさん読みました。疲れやストレス・負荷が多くなると症状が出るという内容が多かったので、帰宅後家族に宣言。”これまでの生活を変えま~す“!と。これからは、「疲れたら休む」のではなく「疲れを感じる前に用心して休む」。だから家族には、「ありがたく人に頼らせていただきます」と伝えました。すると家族全員「うん、そうしましょう」と。
これまではこれまで、これからはこれからです。今回のことは、50歳になる私への忠告&変換期と捉え、自分と仲良くつきあっていこうと思っています。
~今回のお話はあくまでも私個人の経験談と考え方です。
ご自身やほかの方と比較したり、当てはめないでいただけましたらありがたく存じます~