満足のいく若いアジアの女性。不満。

まずは自分のことに目を向ける【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2021/01/14
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と20歳、二人の娘の子育て経験と、カウンセラーとして心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。

自分よりほかの人に目が向きなわたしたち

 

 お茶会や講演会などでお話をさせていただくと、「夫に一番に、聞いた内容を理解してもらいたいです」「娘や息子に聞いてほしかった」とおっしゃる方がいらっしゃいます。もちろんご自分は理解できた・知っているからその上で……という方の方が多いと思います。ただ私を含め、自分以上に周囲に、先に、目が向きがちな部分はあるような気がしています。

自分を脇に置いて今をみてしまうのはなぜ?



 例えば、外出先で聞こえる言葉に「あれ?」と思うことがあります。年末買い出しに出かけると、親御さんがお子さんに言います。「混雑に疲れちゃう。人、多すぎじゃない?」。ある乗り物では「コロナなんだから、〇人までの乗車にしてほしいよね。えっ、まだ乗せるの?やだ~」とご家族連れ。共に乗るこちらは『すみません』と思いつつ、彼らもそれを構成する一員(一因)でもあるのですが、周りが悪いことになっているのはなぜでしょう。



愛の心、メリークリスマスカード、モミの枝の雪の中で愛の赤いニットシンボル
Oleg Elkov/gettyimages

自分から目を背けると楽なのです

 

 何かを考えるとき、私を脇に置いて考えると(つまり自分について考えない・見ないことにする状態は)とても楽です。でも、そこに自分も入れて「わたしたちは……」で考えてみると、誰かのせいだけにはできないことの方が多いと思うのです。
 家族や社会の中でも、先に自分に目を向けると「自分もしているかもしれない」「人のことは言えないな」とか、相手と同様、自分にも改善の余地があることに気がつくようになるかもしれません。

まずは自分に目を向ける その後周囲にも目を向ける



 その人(相手)のことはその人(相手)が考える。だからまず、自分に目を向けて自分のことを考えてみる。「それって、自分勝手やわがままにはならないのですか?」と訊かれることがあります。いえいえ、自分のことを考えて終わらせるのではなく、自分のことを考え、その後に他人や周囲を含め「わたしたちは」を考えれば、我がままや自分勝手にはなることは少ないのだとおもうのですが、いかがでしょう。






この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。

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