ジャパニーズスーパーフード「柿」を食べて美肌を手に入れよう!

2020/10/17
  • 野菜ソムリエプロ・管理栄養士・1児のママ。野菜・果物の「選び方」「保存方法」「簡単レシピ」をご紹介。 もっと見る>>

こんにちは。野菜ソムリエプロの小島香住です。

スーパーに入るとまず目に入るのが果物売り場。季節の移り変わりが一番感じられるのが、果物ですよね。

そして、今はちょうど「柿」が並んでいます。
この柿、おどろくべき美容と健康パワーを秘めた果物なのです!

海外でも“KAKI”

柿は日本が原産だということをご存知でしょうか?
英語では「Japanese persimmom」と訳し、“Japanese”がつくんですね。
ヨーロッパではそのまま「KAKI」と呼ばれ親しまれています。

果実だけでなく、木材は家具に使われたり、柿渋は防虫剤や染料としても使われたりする日本人の生活には欠かせない植物なのです。

ジャパニーズスーパーフードに認定!

全国で生産量がトップの和歌山県は、最近人気のたねなし柿を中心に栽培しています。
そして、この和歌山県のたねなし柿は「ジャパニーズスーパーフード」に認定されているのです!

夏に紫外線をたくさん浴びた肌は、秋になると活性酸素が発生して、シミやシワの原因となります。

柿の色素成分「β-クリプトキサンチン」は、強い抗酸化作用があり、細胞をサビさせないので、紫外線ダメージから肌を守る効果や、若返り効果が期待できる女性にはなんともうれしい効果のあるものなのです。

ビタミンCの含有量におどろき!!

ビタミンCはかんきつ類に豊富なイメージがあるかと思いますが、実は柿もとっても豊富!

・柿      70mg
・レモン   100mg
・みかん    32mg
・りんご    4mg

※可食部100g当たり(参考:日本食品標準成分表七訂)


1個当たりに換算すると…

・柿      140mg
・レモン    150mg
・みかん    32mg
・りんご    14mg

1日のビタミンC摂取目標量は100mg。
つまり、柿は1個弱で1日分を摂取できてしまうほどビタミンCが豊富なのです。
1個当たりの含有量はレモンにも匹敵するほど!すっぱ~いレモンを半分丸かじりするのと同じだけのビタミンCが摂れてしまうのです。

お酒好きにうれしい効果も

柿の渋みは「タンニン」という成分。
このタンニンは、ポリフェノールの一種でアルコールを分解する作用があるので、二日酔いの解消にも一役買ってくれるのです。

リモート飲み会などで、ついつい飲みすぎてしまったなぁという時には、朝ごはんに柿を食べると1日元気に過ごすことができますよ。

おいしい柿の見分け方と保存方法

見分け方

・色が鮮やかで、茶色くなっていないもの
・ヘタが乾燥や変色がしていないもの
・ずっしり重みのあるもの

保存方法

柿はヘタの部分で呼吸をしているので、ヘタをやさしく取り扱うことがポイントです。
傷つけたり、取り外さないようにしてくださいね。
ポリ袋に入れて野菜室で保存するがおすすめです。

お好みの熟度で

かためのもの、やわらかめのものと柿は好みが分かれますよね。
ぬらしたキッチンペーパーをヘタにかぶせておくと、熟す進行を抑えることができます。
お好みの熟度になったら、ぬらしたキッチンペーパーとポリ袋で野菜室へ。
やわらか~いものがお好きな方は、常温保存すると早く熟します。

おいしく食べて美肌になろう

美肌づくりには欠かせないビタミンCが豊富な柿。
他にもビタミンCは風邪対策などにもなるので、これからの季節にはぜひとも積極的に取り入れたいですね。

「柿が赤くなると医者が青くなる」
こんなことわざがあるくらい、柿はパワーを秘めているのです。

今では1000種類もあるといわれ、地方品種も多くあります。
そのまま食べるのはもちろん、かためのものは酢の物やサラダに、やわらかめのものはそのまま冷凍してシャーベットにしてもおいしいですよ。

お好みの品種や熟度で、おいしく食べて美肌と健康を手にいれましょう。

◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。1歳1ヵ月児の子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。

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