夏のバナナは〇〇保存でおいしさキープ!
野菜ソムリエプロの小島香住です。
朝食や手軽な間食に欠かせない「バナナ」。子どもも大好きなので、我が家でも常に置いてあります。そんなバナナですが、傷むのが早く、特に暑い時期にはなかなか保存がむずかしいですよね。でも、保存方法を少し工夫すれば、夏でもおいしさをキープできるのです。
かしこい保存方法と、夏においしいカンタンひんやりスイーツレシピをご紹介します。
これでもう、真夏でもバナナ買えますよ♪
バナナは○○で保存しよう
みなさん、買ってきたバナナはどこで保存していますか?お店では常温だからそのまま常温で、傷ませたくない・冷やして食べたいから冷蔵室に、中にはバナナスタンドを使っている方もいるでしょう。
バナナの保存には「14℃前後」が最適温度とされています。ですが、夏場は室内もあつくなりますよね。
そこでおすすめするのが「野菜室」での保存。暑い時期に常温で保存しておくと、でんぷんの糖化が早く進むため、買ってきてすぐに食べない時には野菜室へ入れましょう。
なぜ冷蔵室ではなく野菜室なのかというと、温度が低すぎると低温障害が起こってしまうからなのです。
保存場所の違いで比べてみました
実際に同じ房のバナナを「常温」「冷蔵室」「野菜室」で7日間保存したものがこちら!
常温保存は、2日目にはもうシュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出てきました。糖化が進みねっとりとしてきた印です。ねっとり系がお好みの方はこのくらいで食べるのも◎。4日目にはシュガースポットが全体を覆い、触った感覚もだいぶやわらかくなっています。
そして、冷蔵室保存は皮が徐々に黒ずんできているのがお分かりでしょうか?これが低温障害で起こった黒ずみです。触った感覚では黒ずみの濃い辺りが少しやわらかくなっているようです。
これらに比べて、野菜室保存は7日後も見た目・触った感覚どちらも大きな変化はなく、鮮度はキープできています!
7日後のバナナ 皮をむいてみと…
常温保存は支えていないと落ちてしまいそうなほど…。皮もペラペラになってしまいました。
冷蔵室保存は、食べられないことはありませんが少し黒い部分が出てきています。こちらも皮はだいぶペラペラに。
そして、野菜室保存はなんと!傷みもなくとってもきれい!皮をむく感覚も新鮮なものと変わりません。
乾燥を防ぐためにはポリ袋に入れるのもおすすめ
冷蔵庫内は冷気が循環するため、とても乾燥している場所です。乾燥を防ぐためにもポリ袋などに入れて保存をすると、さらに鮮度キープができますよ。
夏のひんやりスイーツ「塩バナナジェラート」
バナナのおいしさキープの方法が分かったところで、夏にぜひ食べたいひんやりスイーツのレシピをご紹介します。
袋で揉むだけでOKな手軽さと、夏にしっかり補給したい栄養素をまとめて摂れるうれしいレシピ。ぜひお試しくださいね。
【材料】(2人分)
・バナナ 中1本
・無糖ヨーグルト 100g
・牛乳 100cc
・メープルシロップ 小さじ2
・塩 小さじ1/3
【つくり方】
(1)材料を全てチャック付き保存袋に入れ、袋ごとよく揉んで混ぜ合わせる。
(2)平らにのばして、冷凍庫で2時間以上凍らせる。
(3) 袋の上から軽く揉んで、器に盛り付ける
○POINT○
・バナナのつぶし具合はお好みで
・牛乳を豆乳や甘酒に替えても◎
・塩は岩塩や焼塩などマイルドなものがおすすめ
バナナにはカリウムやカルシウム・マグネシウムが含まれていて、これだけでも疲労回復が期待できますが、そこに塩を加えることで汗で失われた塩分も補給することができます。
またバナナの糖質は吸収が早く、すぐにエネルギーとして代謝されるので、疲れている時や食欲のない時にも効率よく栄養補給ができるのもうれしいポイント。
みなさん熱中症対策で水分補給を意識されていると思いますが、糖質や塩分も忘れずに摂ることが大切です。
塩バナナジェラートでひんやりと、そして失われがちな栄養分もしっかり補給して、おいしく夏を乗り切りましょう!
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。0歳11ヵ月児の子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。