野菜ソムリエプロが選ぶ注目の柑橘!秘めたる魅力とは!?

2020/12/24
  • 野菜ソムリエプロ・管理栄養士・1児のママ。野菜・果物の「選び方」「保存方法」「簡単レシピ」をご紹介。 もっと見る>>

野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。

ビタミンが豊富で、免疫力を高めるためにも積極的に食べたい柑橘類。みかん、はっさく、デコポン、いよかんなど多くの種類がありますよね。

その中でも、野菜ソムリエプロが今注目している品種をご紹介します。

みかんとオレンジのおいしいとこ取り!「はれひめ~harehime~」

野菜ソムリエプロが選ぶ注目の柑橘、それは「はれひめ」という品種。名前もかわいらしいですよね。

はれひめは、清見オレンジとオセオラオレンジを交配させたものに、さらに宮川早生(みかん)を交配させた品種。ちょっと専門的になってしまいましたが、簡単に言うと「オレンジ×みかん」の交配種で、2001年に登録されたばかりの希少品種なのです。

みかん?オレンジ? その味わいは!?

みかんのような甘さと食べやすさ+オレンジの香りと爽やかさ

見た目は小ぶりなオレンジのようですが、皮は手で簡単にむくことができて、みかんのように食べることができます。

みかんの濃厚な甘さと、オレンジのさわやかな香りを兼ね備えていて、まさに両方のおいしいとこ取り!糖度が高く甘みもしっかりありますが、酸度もあるので後味すっきり。とってもジューシーで、まるで食べるジュース!?

食べる手が止まらず、1個はぺろり。つい次を手に取ってしまう後引く味わいです。

天候に恵まれた2020年

瀬戸内海の潮風とたっぷりの太陽の恵みを受けて育つ

このかわいらしい名前は、実のできる夏~秋にかけて晴天が続くと、甘く香り高くなることから “はれひめ(晴れ姫)” と名付けられました。

2020年は大きな台風もなく雨が少なかったことから、太陽の恵みをいっぱいに受けて、甘さと香りがバツグンに!生産者さんも唸るおいしさに仕上がっています。

生産量は柑橘大国愛媛県が最も多く、その中でも一定糖度以上のものは「瀬戸の晴れ姫」というブランドで出荷されています。

おいしい食べ方

甘味や香りなどの特徴を味わうには、もちろんフレッシュがいちばん!

また、香りや色合いを活かして、スイーツやドリンクとして楽しむのもおすすめです。簡単にできるアレンジレシピを3つご紹介します。

はれひめオープンサンド

サンドイッチが苦手な方でも簡単にできるオープンサンド。クリーミィなチーズに、はれひめの甘味と酸味がベストマッチ。あざやかなオレンジ色が目をひく、朝食にもおやつにもぴったりのメニューです。

<つくり方>
トーストしたパンにクリームチーズをぬり、皮をむいてスライスしたはれひめをのせる。

はれひめ白玉あんみつ

発色の良さを活かし、フルーツ白玉にアレンジ。ほんのりと爽やかな香りのする白玉は、甘いあんこもさっぱりと食べることができます。和スイーツですが、コーヒーや紅茶と合わせても良いですね。


<つくり方>
白玉粉に絞ったはれひめ果汁を加え、耳たぶくらいのやわらかさにこねる。小さく丸めたら、沸騰したお湯で茹で冷水にとり、あんこ・寒天などお好みの具材と一緒に盛り付ける。

はれひめモヒート

つぶつぶの果肉たっぷりな大人向けカクテルメニュー。ホワイトラムの香りに、はれひめの香りが加わり爽やかさの相乗効果。本来はミントたっぷりでつくるモヒートですが、はれひめの香りを活かすため、今回は控えめに。お酒をジンやウイスキーに変えるとまた違った味わい。
お酒が苦手な方や未成年の方は、トニックウォーターや炭酸水で割るだけでも、おいしく召し上がっていただけます。


<つくり方>
ホワイトラム、炭酸水をグラスに注ぎ、絞ったはれひめ果汁を上からゆっくり注いで2層にする。ミントと輪切りにしたはれひめを飾る。

ミニ知識

こちらの画像のはれひめ、食べるとしたら左と右どちらを選びますか??

もちろん左右どちらもおいしいのですが、左の表面がポコポコしたものの方が甘いのです!これは、夏に雨が少なかった年にしかできない、甘くて実が詰まっている証拠なのです。
ツルンとしたきれいなものを選びがちですが、ポコポコしたものが混ざっていたらラッキー。甘さのちがいを食べ比べてみるのも楽しいですね。

もし酸味が強いなと感じた時は、少し置いておくと酸が抜けて甘さが引き立ってきますので、お好みのバランスを見つけてみてください。

お取り寄せやギフトに

このはれひめですが、なかなか市場で見かけることはないかと思います。生産量も他の柑橘と比べてまだまだ少ないですし、収穫時期も12月~1月と限られています。そのため、購入は産地直送のネット販売の利用がおすすめです。

思うように外出を楽しめなかったり、会いたい人に会えなかったりする今年…。おうち時間のお供としてお取り寄せや、お世話になった方へのギフトにいかがでしょうか。


◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。

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