【野菜ソムリエが解説】白菜の黒い斑点…。食べても大丈夫!?
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
鍋料理や浅漬けなどに大活躍の「白菜」。今年は特に大玉のものがお手頃な価格で買えることが多いですね。
白菜の葉や茎に、黒い斑点がついていることはありませんか?洗っても取れないので、食べても大丈夫なのか気になりますよね。
その斑点の正体について解説します。
黒い点の正体は??
これは「ゴマ症」という生理現象によるもの。
外部からの何かしらのストレスによって、ポリフェノール類が蓄積して変色し斑点が現れます。生育中の気候条件や土壌の栄養状態、収穫後の保管状態など要因は様々ですが、肥料中の窒素過剰が最も多いと考えられています。
ずっしりと重く立派な白菜の方がゴマ症が起こりやすいとも言われています。
“症”と付いていますが、生理現象なのでこれはカビや病気ではないのです。
食べても大丈夫…?
ポリフェノールは植物や食品の色素成分ですから、食べても身体に害はありません。味や風味への影響もほとんどないため、通常の白菜と同じように食べることができます。
見た目がどうしても気になる…という場合には、トマト煮やマーボー白菜などソースの色が濃いメニューにするのがおすすめです。
お得に買える場合も
ゴマ症の白菜は、見た目で避けられてしまうことが多いため、スーパーなどではおつとめ品として販売されることも。食味への影響はありませんので、見た目が気にならなければお得に買えるチャンスです。
買い手がなければ廃棄になってしまいますから、食品ロスを無くすためにもおいしくいただきましょう!
【ミニ知識】白菜の鮮度の見分け方
・ずっしりと重みのあるもの
・外葉の色の濃いもの
・巻きがしっかりしているもの
・カットの場合は、中心が盛り上がっていないもの
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。