買ってきたトマトが硬かった!そんな時でもひと工夫でおいしく変身!

2021/06/21
  • 野菜ソムリエプロ・管理栄養士・1児のママ。野菜・果物の「選び方」「保存方法」「簡単レシピ」をご紹介。 もっと見る>>

野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。

トマトはどこのご家庭にも常備してある野菜なのではないでしょうか?それもそのはず、トマトは流通量No.1の野菜なのです!

せっかく買ってきたトマト、食べようと思ったら見た目はしっかり赤いのに硬かった…ということありますよね。今回は、そんな硬いトマトもひと工夫して、おいしい料理に変身させるアイディアをご紹介します。

買ってきたトマトが硬かった!

トマトを買う時には、色味を基準に選んでいるかと思います。こちらの写真のトマトもしっかり赤く色づいていて一見おいしそうなのですが、とっても硬かったのです…。
最近はネットスーパーで購入する機会も増え、店頭のもを自分で選べないこともあるため、思っていたものと違うものが届いた経験がある方も多いはず。

露地ものが流通するこれからの時期は、天候の影響を受けやすいこともあり、見た目は赤いけど皮が厚く硬くなってしまっていることもあります。
また、家庭菜園などで栽培されたトマトは農業用に品種改良されていないことも多く、皮が硬いものが出来やすい傾向があります。

硬いトマトをおいしく食べるひと工夫

トマトが硬かった時は、加熱する料理に使ってみましょう。
加熱したトマトは程よくジューシーで、うま味も凝縮されているので、生で食べるのとはまた違った味わいに。むしろ硬いトマトの方が加熱しても崩れないので、おすすめです。

加熱したトマトはリコピンの吸収率が約3倍にもUPすると言われています。リコピンは高い抗酸化力を持っているので、健康維持はもちろん、紫外線が気になる季節には強い味方になる栄養素。
さらに、油との組み合わせでその吸収率は約4倍にまでUP!ぜひ加熱料理では油を一緒に摂ることも意識してみてください。

マルゲリータ風オープントースト

スライスしたトマトを食パンに並べ、ピザ用チーズをたっぷりかけて焼き目がつくまでトーストします。仕上げにオリーブオイル、塩こしょう、フレッシュバジルをトッピングしただけのお手軽トースト。トマトソースは使っていないので、フレッシュ感のある味わいです。

オリーブオイルに含まれるオレイン酸も抗酸化力が高い脂質。リコピンと一緒に摂れば抗酸化力のさらなるUPが期待できますね。

トマトとベーコンの炊き込みごはん

トマトを丸ごとごはんと一緒に入れてしまう洋風炊き込みごはんです。研いだお米に通常通り加水をしたら、ヘタを取ったトマト丸ごと1個とベーコンを加えて、いつもと同じように炊くだけ。炊き上がったらトマトを崩しながら全体を混ぜ合わせます。仕上げにブラックペッパーを加えると味が引き締まります。

ベーコンをツナに変えたり、コーンやにんじんを加えたりしてもおいしいですよ。

ひと工夫でおいしい料理に大変身!

硬かくてサラダなどには向かないようなトマトでも、このように加熱した料理にアレンジすればおいしく食べることができます。しかも栄養素の吸収率もUPするのだから、大満足ですよね。
もちろん、硬くないトマトで作ってもおいしいレシピですので、リコピンの吸収率UPのためにトマトを加熱する食べ方もレパートリーに加えてみてくださいね。


◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。

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